こんにちは、個人投資家が証券会社の宣伝やうたい文句に惑わされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投票で選ぶ「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021(FoY)」でランキング入りした投資信託や上場投資信託(ETF)を不定期連載で紹介しています。最終回の第20回目はeMAXIS Slim 新興国株式(Slim新興国)です。新興国株価指数に連動する低コストのインデックス型投資信託です。新興国株のインデックス型では低コストかつ純資産総額規模があり、最有力といえる投資信託です。
新興国株の中で低コスト
Slim新興国は中国や台湾、韓国、インド、ブラジルなどの27カ国・地域の株式を時価総額通りに保有します。国・地域別構成比率は中国が34%でトップ、台湾15%弱が続きます。純資産総額は850億円超と設定以来、右肩上がりで成長しています。分配金は出さずに配当金をファンド内で再投資してるため、国内配当課税を繰り延べる形で効率的な複利運用ができます。売買手数料は無料で、維持管理費(信託報酬)は年0.1870%です。積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象です。マネックス証券などの個人型確定拠出年金(iDeCo)でも取り扱われています。
サブ的な投資先に
Slim新興国株は運用の主軸にという類の商品では決してありません。世界の時価総額の10%強しかカバーしておらず、リスクも非常に高いです。自分で株式の地域分散割合を決めたい人が新興国株分としてサブ的に投資する商品です。新興国株インデックス型投資信託では信託報酬がトップクラスの安さで純資産総額が十分にあります。だから、先進国株や米国株を中心に運用しつつ、ちょっと新興国株を混ぜたい人にはうってつけです。そもそも、オルカンなど時価総額加重平均型の全世界株インデックス型投資信託に投資をすれば、新興国株も適切な割合でカバーできるためあえて買う必要はないかもしれません。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。FoY2021の連載も今回で終了です。何とか不定期連載で半年かけて完走できました。この場を借りて御礼申し上げます。
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