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eMAXIS Slim トップ3独占

投信積み立てランキング2022年6月 株式投資の心構え
2022年6月版のインターネット証券投資信託積み立て契約件数ランキング(モーニングスターより引用)
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 こんにちは、でんです。モーニングスター社が毎月集計している大手インターネット証券会社3社の投資信託積み立て契約件数ランキング2022年6月版が公表されました。 トップ3はeMAXIS Slim(Slim)シリーズの超低コストインデックス型投資信託が独占しました。トップ10のうち、積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象の超低コストインデックス型投資信託が9割を占めました。インデックス型投資信託は時価総額加重平均型の全世界株価指数、全米株価指数、S&P500指数、先進国株価指数のいずれかに連動しています。長期の資産形成に適した投資信託がおおむね選定されてきている一方、10位に短期売買を目的とした金融派生商品(デリバティブ)取引を中心としたあの投資信託が入りました。金融庁も長期の資産形成に向かないとしてつみたてNISA対象から除外しており、2024年からの新一般NISAでも投資対象外となります。

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ランキングの決定方法

 ランキングは、定期的に月次投資信託積み立て契約件数トップ10を公表している楽天証券、SBI証券、マネックス証券の公開情報を元にモーニングスター社が集計しています。各社ランキングの1位に10点、2位9点、3位8点…、10位1点とし、3社のランキング10位までのファンドの点数を出したているとのことです。満点で30点となります。

不動の1位、2位

投信積み立てランキング2022年6月
2022年6月版のインターネット証券投資信託積み立て契約件数ランキング(モーニングスターより引用)

 1位はSlim米国株式で28(1社平均9.33)ポイント、2位はSlim全世界株式(オルカン)で26(同8.67)ポイントでした。3位以下とのポイント差は大きく、不動の地位を占めています。3位にSlim先進国株式が19(同6.33)ポイントで食い込みました。4位以下は表の通りです。同率7位までの9投資信託は低コストで全世界株、全米株、S&P500、先進国株を時価総額通りの配分で投資ができます。長期の資産形成に適しており、つみたてNISAや個人型確定拠出年金(iDeCo)で運用の主軸に据えるのにふさわしいです。

eMAXIS Slim S&P500表紙
オルカン表紙
eMAXIS Slim 先進国表紙

レバナスが10位…

ブルベア金融庁注意
ブルベア金融庁注意②

 10位にiFree レバレッジ NASDAQ100(レバナス)が入りました。デリバティブの一つである指数先物に投資し、NASDAQ100指数の日々の2倍の成績を目指す投資信託です。金融庁も短期売買を目的とした商品で、長期投資には全く適していないと警告しています。ただでさえリスクの高いNASDAQ100指数の2倍のリスクを背負います。しかし、取引値(株価)が上下を繰り返すボックス相場に弱い特性があり、背負うリスクには見合いません。確かに2010年代のようなハイテク銘柄が強い相場が長く続けばレバナスは爆発的な利益を得られますが、一方で株価低迷期には現物のNASDAQ100よりも含み損期間は著しく長くなります。インデックス型投資信託ではめったに起きない高値から50%超安は当たり前に発生します。事実、今年は高値から50%超安に下落しています。レバナスに積み立て投資をする「ツミレバ」なる戦略を販売会社や一部インフルエンサーが提唱していますがインデックス型投資信託が高値を更新し続ける中、レバナスだけが含み損を抱える期間は相当長い傾向にあります。そんな中、続けていくのは多くの人にとって難しいと思います。筆者自身は多分無理です。さらに、自分が続けられたとしても大暴落の中他の投資家がレバナスを投げ売りしてしまい、口数が一定以下に割り込むと繰り上げ償還される危険性もあります。暴落時にレバナスが繰り上げ償還する可能性は通常のインデックス型投資信託よりも高いと専門家が指摘しています。

 このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。どうしても、レバナスに投資をしたいならば、最低限商品の仕組みを理解した上で、少額かつ短期売買にとどめるのが賢明だと思います。個人的には全く投資を勧める気にはなれません。ハイリスクなデリバティブ投資信託をツミレバで長期投資なんて悪意の詰まった販売戦略を打ち出している運用会社を心底軽蔑しています。

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