こんにちは、でんです。個人投資家が証券会社の宣伝やうたい文句に惑わされず、自分たちにとって本当によいと思える投資信託を投票で選ぶ「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021(FoY)」でランキング入りした投資信託や上場投資信託(ETF)を不定期連載で紹介しています。第13回目はひふみ投信です。著名ファンドマネジャー藤野英人氏で知られている日本株の人気アクティブファンドです。
日本株中心
ひふみ投信は、レオス・キャピタルワークスが運用する日本株が中心のアクティブファンドです。藤野氏やアナリストが実際に企業に足を運び、成長すると判断した企業や割安だと判定した企業を選定します。財務指標などの「定量」と経営方針などの「定性」の両面から調査し、投資先を選んでいるとしています。アクティブファンドの中では数少ない少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象となっています。維持管理費(信託報酬)は年1.0780%で、アクティブファンドの中では相対的に安いと思います。ただし、低コストインデックスファンドの数倍から十倍ほどの信託報酬です。信託財産留保額はかかりません。分配金を出しておらず、配当課税を繰り延べてファンド内で配当再投資による複利運用ができます。購入時手数料は無料です。ただし、銀行や店舗型証券会社で販売している類似するひふみプラスを買うと最大3.3%の購入時手数料が発生してしまいます。購入を検討する場合には注意が必要です。
直販が有利
ひふみプラス(上)とひふみ投信(中)の購入時手数料や信託報酬。ひふみ投信は購入時手数料がかからない。さらに長期で持てば持つほど信託報酬が割安になり(下)、ひふみプラスよりもコスト面で有利といえる
ひふみプラスはインターネット証券会社に加え、店舗型証券会社、銀行などの多くの金融機関が販売しています。こちらの方が一般に知られています。購入時手数料に注目してください。最大3.3%負担とあります。楽天証券などでは購入時手数料はかかりませんが、店舗型証券会社や銀行などの多くでは手数料を負担することになります。しかし、直販型のひふみ投信ならば購入時手数料がかかりません。しかも、運用期間が10年を超えると信託報酬の4割に相当する0.4%分が還元されます。ひふみプラスの純資産総額に応じた還元率よりもはるかに高いです。ひふみプラスとひふみ投信は同じマザーファンドで同じ銘柄に投資しています。違いは経費率のみです。つまり、直販のひふみ投信で運用するのが有利です。アクティブファンドながらも長期的な保有を後押しするやり方は評価できます。
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。筆者は信託報酬年0.5%を超えるファンドには全く関心がなく、投資する意思も他人に勧めるつもりもありません。時価総額加重平均型で低コストの全世界株や全米株、S&P500、先進国株のインデックスファンドが一番だと思います。
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