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つみたてNISAへの区分変更嫌がる!?

株式投資の心構え
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 こんにちは、でんです。筆者の知人から聞いた話です。知人は某銀行で運用していた少額投資非課税制度(NISA)をつみたてNISAに区分変更をしたいと営業担当者に申し出ました。そうしたら、営業担当者は一般NISAからつみたてNISAに区分変更されるのを嫌がるそぶりをみせ、感じ悪い対応をしたそうです。筆者はこの話を聞いた時、顧客第一でなく手数料第一の姿勢が透けてみえるなあと呆れるのとともに、失笑さえしてしまいました。

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一般NISAはボッタクリ投信を扱える

 つみたてNISAは金融庁が国民の長期の資産形成に適しているかという観点で約200の投資信託に絞り込んでいます。ほとんどが全世界株価指数や全米株価指数、S&P500指数などの金融庁指定株価指数に連動するインデックス型投資信託で、極めて低コストの投資信託も多く対象になっています。アクティブ型投資信託は金融庁が手数料や運用手法、運用期間、純資産総額の規模・流入度を厳しくチェックした上で選ばれた約20本です。インデックスファンドに比べて信託報酬は数倍から10倍程度高いですが、アクティブファンドの中ではまともな商品となっています。一方で一般NISAは証券会社の場合、個別株式やETF、株式投資信託を購入できます。銀行の一般NISAは個別株やETFは買えませんが、株式投資信託ならば基本的に何でも買えます。つみたてNISA対象にはとうてい選ばれる可能性のない高手数料投資信託はもちろん、元本を分配金として出す特別分配金が横行している毎月分配型投資信託さえ一般NISAでは購入可能になってしまいます。きつい言い方をすれば、銀行の「優秀」な営業担当者にとって、一般NISAは運用益や分配金が非課税になるとうたって毎月分配型投資信託などの「合法ボッタクリ投資信託」を顧客に売りつけることさえできるわけです。つみたてNISAに区分変更されたら、金融庁の厳しい選定を受けた投資信託しか扱えなくなるため合法ボッタクリ投資信託を売ることができなくなります。

つみたてNISAと信じていた…

 知人は銀行の一般NISA口座で毎月積み立て投資をしていました。銀行の営業担当者が勧められる通りにテーマ型株式や市場が小さい単一新興国株式の高手数料アクティブ型投資信託を選んでいました。その中には毎月分配型投資信託も入っていました。いずれもつみたてNISA指定アクティブファンドにさえ選ばれていない商品です。知人は最近まで自分たちがつみたてNISAをしていると何ら疑いを持たずに、「ほったらかし投資」を続けていました。筆者との雑談で自分たちが一般NISAで運用していたことを知りました。さらに、中身が長期投資をしていくのには不適切な投資信託に投資をしていると理解しました。筆者は①銀行で一般NISAからつみたてNISAに区分変更し、銀行で買える投資信託の中では最安コストの先進国株価指数に連動するインデックス型投資信託に投資②インターネット証券会社にNISA口座を変更し、つみたてNISAで全世界株価指数などの極めて低コストのインデックス型投資信託に投資―の案を出しました。そして、知人は銀行の営業担当者につみたてNISAに区分変更をしたいと申し出たら物凄く感じの悪い態度を取られ、嫌がられたそうです。

不勉強、不理解は付け込まれる

カモネギ

 確かに厳しい言い方をすれば知人は株式投資を始めたり、NISA口座を開設したりする際に勉強不足だったのは否めません。しかし、銀行の営業担当者は「優秀」であればあるほど、こうした顧客の不勉強さや不理解さに付け込んで、自分たちの都合のいい商品を売りつけてくる傾向にある一例とも言えると思います。投資を始める上で一番大事なことは、しっかりと理解をすることです。よく分からないまま始めるのが一番危ないです。勉強して仕組みを理解し、中身を確認してから投資をする姿勢は詐欺などに合わないようにすることにも役立つと言えます。

ネット証券のつみたてNISAに

 知人はつみたてNISAに区分変更を申し出た時の営業担当者の態度と手数料第一の姿勢に嫌気が差し、インターネット証券会社にNISA口座を移すことを決意したと言っていました。つみたてNISAで低コスト全世界株のインデックスファンドに投資をするそうです。日々の株価の上下を全く気にしない性格ですので「ほったらかし投資」の適正は大いにあります。新型コロナショック時にも「まあ何とかなるでしょ」と思って動じずに一定額の毎月積み立て投資を淡々と続けていたそうです。今後の知人のインデックス投資を陰ながら応援していきたいです。

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