こんにちは、でんです。最近では指数の2倍以上に連動するレバレッジ(ブル)型ファンドが人気を集めています。米国大型ハイテク株価指数NASDAQ100指数の2倍レバレッジ型である国内投資信託の純資産総額が1,000億円を超えました。このNASDAQ1002倍レバレッジ型投資信託は各証券会社やファンド調査会社の人気ランキングでも上位に食い込んでいます。しかし、レバレッジ型や指数にマイナスの倍数で連動するインバース(ベア)型ファンドには、大きなワナがあります。長期投資には全く適していません。
金融庁も注意喚起
金融庁は6月30日付でレバレッジ型・インバース型ファンドへの投資に注意を喚起する文書を出しました。「主に短期売買を目的とした商品で、取引の仕組みや内容を十分に理解して取引に伴うリスクやコストを十分に認識することが重要」と指摘しています。明確に短期売買向けと言っています。当ブログでも日頃から言っている投資対象の仕組みや内容、リスク、コストを理解する必要性にも触れています。文書は上場投資信託(ETF)を想定していますが、非上場投資信託にも当てはまる話です。レバレッジやインバース型は対象株価指数の1日の値動きの正の倍数(インバース型ならば負の倍数)で連動するのを目的としています。2日以上経過するとずれが生じます。一方的に上昇、下落する相場を当てれば有利に働きますが(外せば不利になります)、上昇と下落を繰り返すボックス相場ではレバレッジ型、インバース型ともに対象株価指数に成績が劣後しやすくなります。加えて信託報酬は年1%程度とインデックスファンドに比べてかなり割高です。ファンドの性質や経費率の面などから長期になればなるほど割に合わないです。
金融庁の6月30日付文書
https://www.fsa.go.jp/user/20210630_levETF.pdf
新NISAで購入対象外に
レバレッジ型やインバース型ファンドは毎月分配型非上場投資信託のように問題外で、いかなる投資目的でも絶対にダメな商品とまでは言えません。できる人はかなり限られると思いますが、短期の相場を読み切り、短期間で利益を上げたい場合には有効といえます。株式市場でギャンブルを楽しみたい人にも需要があるでしょう。ただ、長期投資には全く向きませんので少額投資非課税制度(NISA)口座で保有するのは考えものです。2024年からの新NISAではレバレッジ型やインバース型ファンドは投資除外対象となります。※積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)や個人型確定拠出年金(iDeCo)では元々投資対象外です。
8月6日は…
大東亜戦争(太平洋戦争)末期の1945(昭和20)年8月6日午前8時15分、米軍によって広島市に原子爆弾が投下されました。街は壊滅的な被害を受け多くの人が亡くなり、生き残った人も放射線被ばくによる後遺症に苦しみました。日本人にとって忘れていけない日だと思います。左派や極左の政治的な主義主張には全く与しませんが(こうした日を政治利用しようとする姿勢には嫌悪、軽蔑すらしています)、歴史の教訓と平和について考える一日しています。
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さりありがとうございました。筆者は皆様とともに、つみたてNISAやiDeCoをフル活用して米国株や全世界株の低コストインデックスファンドに一日でも長く投資を続けていきたいです。
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