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非上場投資信託対ETF

eMAXIS Slim S&P500運用報告書2021① カープ応援企画
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 こんにちは、でんです。国内のインデックスファンドは、米国株や全世界株、先進国株クラスを中心に低コストの非上場投資信託や上場投資信託(ETF)が充実しています。これらの主軸株価指数連動型ならば、手数料が金融市場の本場米国と遜色のないレベルになっています。eMAXIS Slim(Slim)シリーズやSBI・V・シリーズ、楽天バンガードシリーズといった積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象の非上場投資信託、MAXISシリーズやiシェアーズシリーズなどのETFが多くの投資家の支持を集めています。今回は低コストの非上場投資信託とETFのメリットを考え、比較します。※非上場投資信託はSlimシリーズなど分配金を出さずにファンド内で配当再投資をする商品を前提とします。

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分配金再投資ならば非上場投信

eMAXIS Slim S&P500目論見書①

 非上場投資信託のSlim米国株式(SlimS&P500)とETFのMAXIS米国株式上場投信(2558)のように同じ中身のファンドで手数料がほとんど変わらない場合、分配金を再投資するならば非上場投資信託が有利です。理由は分配金の国内課税が繰り延べられ、より多くの分配金を配当再投資できるからです。加えて、ETFの購入単位は1株数千円~数万円ですが、非上場投資信託の単位は1口1円未満~数円単位ですので、分配金をほとんど余すところなく再投資できます。よってより効率的に複利運用ができます。さらに、原則手動で再投資をしなければならないETFよりも、分配金を出さずにファンド内で自動再投資ができる非上場投資信託の方が手間もかかりません。分配金が出る非上場投資信託は複利運用の効率を落とすだけなので百害あって一利なしです。毎月分配型投資信託のような商品は問題外だということです。

分配金がほしいならばETF

東証公式ETF・ETNガイドブック
(東証公式ETF・ETNガイドブックより)

 一方で分配金がほしいならばETF一択になります。ETFは制度上、元本を取り崩すタコ足分配は認められていません。分配金の原資となる収益は保有資産の配当や受取利息が中心で、値上がり益は分配金の原資に含まれません。2558といった株価指数連動型などの現物設定・現物交換型ETFは決算期間中に発生した配当や受取利息といった収益から、信託報酬や支払利子をはじめとする費用を控除した全額を分配すると法令で定められています。収益を超過する分配金は認められておらず、健全な形で分配金を得られます。非上場の毎月分配型投資信託で横行している元本を取り崩す特別分配金もあり得ません。付け加えると、楽天証券などではETFの貸株ができます。証券会社を通じて機関投資家などにETFを貸し出す制度で貸株金利として年0.1%~年1%程度得られます。ほとんどの期間は年0.1%ですが、銀行やゆうちょ銀行の定期預金、個人向け国債の金利よりも高いです。ただ、貸しっぱなしにしてしまうと分配金が雑所得課税対象の分配金相当額となってしまうため、税制上不利を受けてしまいます。分配金の権利確定日に貸株が返却され、配当課税対象の分配金として受けられるように設定する必要があります。詳しくは各証券会社に確認してください。

基本的には非上場投信が有利

 低コストインデックスファンドに長期投資する場合は、ほとんどの場合、分配金再投資が前提となると思われます。無分配型の非上場投資信託が配当課税の繰り延べの点で有利です。加えて、Slimシリーズなどの低コスト無分配インデックス型投資信託は多くがつみたてNISA対象になっていますので、非課税制度とも相性がいいです。ETFは一部を除きほとんどがつみたてNISA対象外です。付け加えると、マーケットタイミングを図れない投資信託に対し、ETFはリアルタイムでタイミングを図れます。しかし、売買を繰り返すと多くの場合、買い持ちするよりもリターンが劣後する傾向にあります。インデックスファンドの父で米バンガード社を創業したジョン・C・ボーグル氏はS&P500指数に連動するETFと非上場投資信託をの十数年間の年平均リターンを比較した場合、ETFが5.5%と非上場投資信託の8.4%よりも劣後したと自身の著書「航路を守れ」で明らかにしています。「非生産的な選択(作者注:高い売買コストや間違った賭け、不適切なマーケットタイミング)が勘案され、ETF保有者の方が(引用者注:リターンが)低い」と理由を指摘しています。

 

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感想(3件)

低コストETFも素晴らしい

 以上、無分配型の非上場投資信託が優位の結論になりましたが、米国S&P500指数や全米株価指数、全世界株価指数に連動する低コストのインデックスファンドならば非上場投資信託もETFもどちらも優秀な金融商品で、いずれも正解だと思います。分配金を再投資するならば非上場投資信託、分配金や貸株金利がほしいならばETFと覚えればOKです。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。(以下におまけがあります)

今週は2,500円購入しました

カープ応援企画⑮

 先週の広島カープは2勝2敗1分けでした。よって2,500円投資しました。1週間で久しく勝ち越していない気がしますが、週間成績5割ならば大勝利じゃないかと錯覚している自分がいます(苦笑)

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