こんにちは、でんです。本当によいと思える投資信託を投票で選ぶ「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020」でランキング入りした投資信託を不定期に紹介します。第15回目はグローバル5.5倍バランスファンド(日興5.5倍バランス)です。債券を中心とするバランスファンドに5.5倍のレバレッジをかけており、株式100%以上のリターンを目指しています。
株式以上のリターンを求める
- 先物を中心に投資
- 株式並のリスク
- 手数料はアクティブファンド並
日興5.5倍バランスは債券を中心に、株式、REIT、金の4資産を組み入れています。それぞれ先物取引などを通じて5.5倍のレバレッジをかけています。債券中心とはいえ、相当なレバレッジをかけていますので、株式並かそれ以上のリスクがあります。組み入れ比率は債券72.7%、株式18.2%、不動産投資信託(REIT)と金がそれぞれ4.5%です。株式の部分はおおむね時価総額通りのようです。信託報酬は年1.089%とアクティブファンド並の高さです。購入時手数料は店舗型証券会社や銀行の場合、最大3.3%かかります。信託財産留保額はかかりません。純資産総額は107億円です。ちなみに分配金は出ていません。
個人的にはあまり…
個人的にはあまりお勧めしません。高レバレッジバランスファンドは、暴落時には株式か株式以上の下落をします。新型コロナショック以降は主要各国の量的緩和政策により金利が記録的な低水準となり、債券価格が記録的な高値となりました。債券を中心とし、5.5倍のレバレッジをかけている日興5.5倍バランスは相当な上昇をみせました。しかし、金利は国によってはマイナス金利に突入しており、下落余地はほぼなくなっています。今後金利が上昇すれば債券価格は確実に下落します。そうなれば、債券を中心に5倍以上のレバレッジをかけている当該ファンドは相当な下落が避けられないでしょう。信託報酬も高いです。加えてレバレッジファンドの弱点を挙げます。上昇と下落を繰り返すボックス相場の場合、下落してしまいます。ボックス相場が続けば、5.5倍レバレッジファンドにとってかなりきつい展開になります。
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございます。今後も不定期で入賞ファンドを紹介したいと思います。
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