こんにちは、でんです。当ブログでは全世界株価指数に連動する投資信託とともに、米国のS&P500指数、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(全米株価指数)に連動する投資信託も勧めています。今回はこれらの指数に低コストで投資できる日本の代表的な投資信託を比較します。S&P500指数に連動するeMAXIS Slim 米国株式(SlimS&P500)、全米株価指数に連動する楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)を扱います。どちらも積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象です。
SlimS&P500
SlimS&P500は純資産総額が3,217億円で信託報酬が年0.0968%です(2021年3月19日現在)。信託報酬は国内投資信託全体でも最安値クラスで、売買手数料、信託財産留保額はかかりません。500億円以上1,000億円未満の部分は0.09625%、1,000億円以上の部分は0.0957%と段階的に信託報酬が引き下げられます。米国を代表する500社で構成されるS&P500指数に連動します。組み入れ上位業種はおおむねバランスが取れているといえるでしょう。上位銘柄はアップル、マイクロソフト、アマゾン、アルファベット(グーグル)、フェイスブックといったGAFAMが上位を占めます。2020年に急騰し、同年末に指数に組み入れられたテスラも上位に入っています。つみたてNISAに加え、マネックス証券やSBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)の投資対象になっています。
楽天VTI
楽天VTIは純資産総額が2,245億円で、信託報酬が年0.162%です(2021年3月19日現在)。信託報酬はSlimS&P500には及びませんが、国内投資信託の中でトップクラスの安さです。こちらも売買手数料、信託財産留保額はかかりません。構成上位業種はSlimS&P500とほぼ同じで、おおむねバランスが取れているといえます。上位銘柄はSlimS&P500と変わりません。一つ違うのはテスラを上場当初から保有していた点です。米国市場全体に投資している所以です。急成長し、S&P500指数に組み入れられる銘柄をカバーできるのが強みと言えます。つみたてNISAはもちろん、楽天証券のiDeCoの投資対象に組み入れられています。ちなみに、楽天VTIはファンド内で米国上場投資信託(ETF)のVTIに投資しています。それに対し、SlimS&P500は直接銘柄を保有しています。
どちらも素晴らしい投資先
どちらがより優れた投資先でしょうか。筆者の答えは、どちらも低コストで幅広く銘柄分散された素晴らしい株式投資信託です。SlimS&P500、楽天VTIよりも優れた投資信託はほとんど見つからないと思います。強いて筆者目線でお互いの利点を挙げると、経費率にはややSlimS&P500に分があると思います。分散度を考えると米国全体に投資する楽天VTIがいいでしょう。ちなみに、S&P500指数と全米株価指数の長期的なリターンはほとんど変わりません。全米株価指数の8割がS&P500指数に相当します。筆者の見解は、現状は経費率の差を考慮するとSlimS&P500指数にほんのわずか分があると思います。仮に経費率が同じだったとするならば楽天VTIの方が好みです。S&P500指数連動のETFのIVVやVOOと、全米株価指数連動のVTIは同じ信託報酬です。筆者はもちろん、VTI推しです。しかし、はっきり言えばいずれにせよ、わずかの差で好みの問題です。SlimS&P500、楽天VTIはどちらも当ブログが自信を持ってお勧めする極めて優良な投資信託です。
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございます。SlimS&P500も、楽天VTIもずっと持っていたい投資信託です。
コメント