「長期分散低コスト」を満たす時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドには昨今、運営管理費用(信託報酬)が年0.1%を大きく切るものも出てきています。金融市場の本場米国上場投資信託(ETF)にさえ勝るとも劣らない水準になってきています。しかし、長く運用が続き運用方針が明確である一部のアクティブファンドに一定の人気が集まっています。年0.5%を超え、ほとんどが年1%を上回るコストさえも許容されています。アクティブファンドって行き着くと宗教なのかなとも思ってしまいます。
最後は「宗教化」

もちろん、中身がほとんどインデックスファンドと変わらず、手数料だけ一丁前に年1%をはるかに超えるアクティブファンドよりも、運用方針が明確でぶれないアクティブファンドの方が個人的には好感は持てます。本気で保有したいかどうかは置いておいた上での話でですが…。運用方針が明確でぶれずに、投資先もベンチマーク(参照指数)と違うのならば、ベンチマークに惨敗続きでもいずれ勝てるかもしれないから託したいという人も一定数いるのでしょう。あるいは過去にベンチマークに圧勝していたから信じているのかもしれません。確かに運用方針と運用責任者、経営者に賛同しているならば自由です。ただ、勝率で言うならば、アクティブファンドの勝率はかなり甘めに見積もっても2割~3割程度です。基本1割かそれ未満と考えていいです。なぜ勝率が悪くなるかというと最大の要因はコスト差です。年0.2%(昨今の低コスト投資信託よりもコストはやや高めの水準です)と年0.5%の差でも10年、20年と運用が長期になればなるほど、差は無視できないレベルで開きます。年0.2%と年1%差だと一層広がります。コストによるリターン差も複利効果が働きます。さらに、過去に成績が良かったベンチマークを上回ったファンドが次も上回るとも限らず、過去に悪かったファンドが次に上回る保証もありません。過去のファンドの成績は将来の成績と優位な相関関係は見出せません。負け続けても、コスト差が徹底的に開きがあっても、アクティブファンドを推せる最後の砦はファンドの「宗教化」ではないかと感じてしまいます。

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