こんにちは、日銀は28日の金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の修正に踏み切り、長期金利の上限0.5%は「めど」とした上で、1%を事実上の上限とします。国内外の新聞社や通信社が同日、一斉に報じました。28日未明に日経が前打ち記事を出してから円高ドル安と株安、10年物国債利回り(長期金利)上昇が進行しました。取引時間中、東証株価指数(TOPIX)が乱高下したものの、前日比0.20%安で引けました。長期金利は一時0.575%をつけ、14年9月以来9年ぶりの高水準となりました。外国為替市場も乱高下しましたが、20時現在でドル円は139円30銭弱で推移しています。中央銀行の金融政策変更は影響が決して小さくないですが、時価総額加重平均型の全世界株インデックスファンドや個人向け国債変動10年(変動10)に長期分散投資をしている投資家はリスク許容度を守り、相場環境や金融政策変更に左右されずに淡々と一括投資や毎月積み立て(一括)投資を続けていくのがおおむねいいと思います。
航路を守れ
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報道によると、日銀は国債を無制限に毎営業日購入する「連続指値オペ」の利回りを0.5%から1%に引き上げる措置を決定しました。「めど」とする0.5%を緩やかに突破するケースは容認しつつ、1%に近づく急激な金利上昇は指値オペで抑え込むとしています。植田和男総裁は決定会合後の記者会見で「金融緩和の持続性を高めるため」と狙いを説明しています。YCC再修正の理由について「0.5%に厳格に抑えようとすると市場に悪影響が出る恐れがある」としています。1%での連続指値オペを「念のための上限」と述べ、長期金利が1%に近づいていく可能性は低いという認識を示しました。なお、マイナス金利も上場投資信託(ETF)の買い入れ措置も現状維持しています。今後、株価や為替がどのように変動するかは分かりませんが、広く分散された時価総額加重平均型の全世界株インデックスファンドは長期的に見れば、年率リスクが10数%あるものの、平均年数%の上昇が見込めると思います。リスク許容度を守った資産配分で投資を続け、航路を守った資産運用をしていきたいです。
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