こんにちは、2024年から始まる新少額投資非課税制度(新NISA)の成長投資枠対象投資信託第1弾約1,000本が発表されましたが、長期の資産形成に正直不向きとしか思えない投資信託も多数入っています。日経電子版が9日付に報じました。日経電子版の記事では、成長投資枠にコストの高いアクティブ型やテーマ型、セクター別、特定の新興国の株式で運用する投資信託が入っていると問題点を指摘しています。全くもって同意です。新NISAでは、つみたて枠も、成長投資枠も、つみたて枠で買える低コストかつ時価総額加重平均型の全世界株インデックスファンド1本に投資をするのが、多くの人にとってシンプルかつ合理的だと思います。
隔月分配型投信は論外
日経電子版の該当記事(有料会員限定記事です)
新NISAの投資対象からは①レバナスなどの金融派生商品(デリバティブ)取引を駆使した投資信託②毎月分配型投資信託③信託期間が20年未満の投資信託ーが除外されています。一部運用会社が「厳しすぎる」とグダグダ文句言っていると報道されていますが、金融庁が設定した除外規定は極めて妥当で断固として支持します。一方、日経電子版が報道している通り、金融庁の規制をかいくぐるように、高コストアクティブファンド、極めて極端な投資対象に投資する投資信託までが成長投資枠にラインナップされています。特に悪いのは隔月分配型投資信託です。2カ月に1回分配金が払い出される毎月分配型投資信託の変異種といえる金融商品です。毎月分配型投資信託同様、諸経費を控除した配当・利子のみならず、値上がり益や繰越分配対象額、元本までも無理やり分配しているタイプが少なくありません。毎月分配型投資信託が新NISAの投資対象から除外されたため、隔月分配型投資信託を新NISAの成長投資枠にねじ込む動きが出ています。隔月分配型投資信託は年金が支給されない月に分配金が出るように設計し「毎月年金と分配金を交互に受け取れる夢の商品」なんて営業を高齢者にしていると聞きます。隔月分配型投資信託は資産運用の大原則である複利運用に反する金融商品です。毎月分配型投資信託と変わらない最低最悪な劣悪金融商品です。
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