年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2025年度第3四半期の運用状況が公開され、収益率は5.84%(期間収益率)で収益額は16兆1,878億円でした。2001年度の自主運用開始以降の年平均収益率は4.71%で、累積収益額は196兆3,721億円(そのうち利子・配当収入60兆2,838億円)に積み上がっています。なお、運用資産は293兆4,276億円です。運用方針と資産配分を守り続けた上で長期分散投資を続け、リスク許容度の範囲内でリスクプレミアムを獲得し続けてきた成果といえます。
内外株式と外国債券けん引
https://www.gpif.go.jp/operation/15943515gpif/2025_3Q_0206_jp.pdf
詳しい運用成果や運用状況はGPIF公式ホームページの該当ページをご覧ください。各資産別期間収益は外国株式9.73%、国内株式8.89%、外国債券7.14%と四半世紀としては極めて大きなリターンを叩き出しました。一方、国内債券はマイナス2.07%でした。GPIFによると、堅調な企業業績を背景に主要先進国で株価が上昇したとしています。日本株式は円安や高市早苗新政権が誕生した期待が株価を後押ししたとみています。
全世界株式と個人向け国債(またはMRF)でいい

GPIFは世界トップクラスの年金機関として巨額の資産を分散投資した上で、適切なリスクで長期的なリターンの獲得を目指す基本運用方針を掲げています。加えて、日本の超巨大機関投資家として重大な役割も担っているとみられます(日本の超巨大機関投資家としての重大な役割については公言していません)。そうした事情もあって株式のうち50%を日本株式に割いているとされていますが、日本の超巨大機関投資家でも何でもない個人投資家がリスク資産を日本株式中心とする配分をまねる必要は全くないと考えます。株式は時価総額加重平均型の低コスト全世界株インデックスファンド(端的に言えばeMAXIS Slim 全世界株式<オルカン>)、債券は個人向け国債変動10年(変動10)だけでいいと思います。債券は流動性を重視するならば証券総合口座(MRF)や普通預貯金でもいいと思います。シンプルで分かりやすい形で、長期、分散、低コスト投資を実現できます。

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