交流サイト(SNS)や雑誌、テレビはよく、個別株集中投資で莫大な資産を築いた「天才投資家」や暗号資産(仮想通貨)で一発当てた「山師」を取り上げます。そういう人は希少性も高く、誰にもできることではないので注目されやすいです。私自身もそんな能力皆無なので、天才投資家や山師がすごいと思います。でもそうした方々の投資手法は再現性に乏しいです。一部の強烈な成功の影に、無数の敗退者を生んでいます。それよりは、理屈に基づいて、腹落ちできて、一般に再現性の高い手法を参考にした方がいいと思います。
やり方に着目する

受け入れられるリスクを見つめて、リスク資産と無リスク資産の配分を守って運用を続けていく手法が一番再現性が高いと思います。リスク資産は「長期分散低コスト」に基づく時価総額加重平均型全世界株式インデックスファンドを選択し、無リスク資産は個人向け国債変動10年を採用します。コストを抑え、自分のリスク許容度に合わせてリスク資産への投入率を調整しやすいです。ここで一つ注意ですが、決して最初に投資する金額や毎月積み立てる金額を参考にしないことです。受け入れられるリスクの範囲内で可能な限りの多くの金額をリスク資産に投じたほうがいいのは争いません。その通りです。しかし、人によって置かれた条件や性格は異なります。他人の運用額や積立額なんて気にしても無意味ですし、何の足しにもなりません。そういう意味でも、資産運用で競争を煽り立てる金融インフルエンサー(笑)は最悪だとも思っています。
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