こんにちは、上場投資信託(ETF)を除く国内公募追加型の投資信託の資金純流入額は2024年に15兆7,746億円と年間ベースで過去最高となりました。資金純流入額は設定から解約を差し引いた額で算定します。日経電子版が報じました。報道によると、2024年は毎月1兆円規模で安定的な資金純流入が続き、2023年と比較して通年で2.3倍の規模となったとしています。生涯や年間投資上限額が拡充され、非課税保有期間が無期限となった少額投資非課税制度(NISA)を通じ、幅広い世代の個人マネーが流入したと分析しています。世界的な株高も後押ししたとしています。NISAと株高が後押ししたというのは私も大筋で同じ見立てです。でも、「バスに乗り遅れるな」とリスク資産への投資を焦る必要は全くなく、基本的な書籍で最低限の知識を得てからで全然遅くありません。リスク許容度の範囲内で、「長期分散低コスト」に基づく時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドをリスク資産の運用先に選ぶのがおおむねいいと思います。
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オルカンが2.3兆円でトップ
詳しい記事の内容は上のリンクからご覧ください(有料会員限定記事)。楽天証券に口座を開設し、取引アプリ「iSPEED」をダウンロードすれば、「日経テレコン」からも一定期間読むことができます。記事によると、海外株式に投資する投資信託への資金流入が目立ち、11兆3,502億円と資金純流入額全体の7割強を占めました。個別投資信託で首位はeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)で、2兆3,550億円でした。極めて安い手数料で世界中の株式に分散投資ができる分かりやすい商品性が人気を集めたとしています。オルカンは「長期分散低コスト」に最も忠実な時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドの一つです。記事では投資初心者を中心に人気を集めたとしていますが、投資初心者だけでなく、中堅者からもベテランからも強く支持されている投資信託だと思います。初心者向けのみならず、あらゆる全ての投資家に最も適した投資信託の一つであるといえます。
超低コストで世界中の株式をバランスよく
ちなみに、運用管理費は年0.05775%以内と、金融市場の本場である米国の全世界株式ETFよりも安いコストです。1月8日現在で純資産総額は5兆円を超えており、国内追加型株式投資信託で純資産総額2位となっています。世界47か国・地域の約2,600銘柄に時価総額通りに投資しており、おおむね世界の市場平均通りに投資しています。国・地域や通貨、業種、銘柄分散がされています。NISAのつみたて投資枠および成長投資枠の対象です。一部運用管理機関の個人型確定拠出年金(iDeCo)でも扱いがあります。設定以来分配金を出しておらず、配当金をファンド内で再投資しています。国内配当課税を繰り延べる形で効率的な複利運用を実現しています。NISAの生涯及び年間投資枠を一切消費することなく、ファンド内で配当金再投資ができます。NISAとの相性は抜群です。通常、払い出された投資信託の分配金を手動、自動で再投資する際はNISAの生涯及び年間投資枠が再投資した分だけ減少します。この差は運用期間が長くなればなるほど、運用金額が大きくなればなるほど大きな差となります。
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