こんにちは、日経編集委員で日経の良心として知られている田村正之氏による「世界株指数、低迷期を知る 『オルカン』も連動対象」と題した記事が日経電子版に掲載されました。時価総額加重平均型の全世界株価指数である「MSCI ACWI」の1988年以降の円ベースの値動きを示しています。数年間で4割から6割下落した「黒歴史」期間を含んだ上でも、全世界株式は毎年の平均上昇率が年8.6%と大きく、吸収しやすいと述べています。1987年12月から8月5日までの37年弱で20倍になっていると付記しています。さらに、「オルカンの上昇の多くは円安が寄与しており過信は禁物」という議論に考慮し、円ベースだけでなく現地通貨のグラフを示しています。グラフによると、全世界株価指数の上昇が円安に大きく支えられたのは最近の傾向にすぎず、現地通貨ベースでも長期的に大きく上昇していると訴えています。好調な株式市場に過信しそうになったときも、不調な株式市場に不安になった時も、読み返したい記事です。
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ITバブル崩壊とリーマン・ショック
詳しい記事の内容は上のリンクからご覧ください。田村氏は円ベースの全世界株価指数はITバブル崩壊で高値から4年半余りで4割、リーマン・ショックで高値から1年程度で6割下落したと述べています。ITバブル崩壊は直近高値に回復するまで7年2カ月、リーマン・ショックは回復するまで6年6カ月かかったと明かしています。下落開始から大幅に値を下げて直近高値に回復するまでの期間は積み立て投資にすれば一括投資に比べて回復が早まるとしつつ、全世界株式など長期で上昇した資産は基本的に早い時期になるべく多い資金を入れた方が資産が増えやすいとしています。私個人はリスク許容度の範囲内で「長期分散低コスト」に基づいて時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドに余剰資金を一気に投資し、個人向け国債変動10年などの無リスク資産との配分を守って運用していくのがおおむねいいのではないかと思います。給与所得など毎月一定の収入があり、毎月余剰する資金があるならば毎月可能な分を追加で投資していけばいいと思います。毎月の余剰資金が大筋で一定と言えるならば毎月積み立て設定をして自動で引き落とされる形が楽かもしれません。
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