こんにちは、ウェルスアドバイザー(旧モーニングスター)が毎月集計している大手インターネット証券会社3社の投資信託積み立て契約件数ランキング2024年5月版が公表されました。トップ10の11本うち7本は少額投資非課税制度(NISA)のつみたて枠(下級条件の成長投資枠も自動的に)対象のインデックスファンドです。うち5本が基軸となる時価総額加重平均型の全世界、全米、S&P500の各株価指数に連動しています。eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)が首位をキープし、eMAXIS Slim 米国株式は僅差の2位につけています。3位以下はポイント上で圧倒的に引き離されており、団子です。オルカンが29ポイント(1社平均9.67ポイント)、eMAXIS Slim 米国株式が28ポイント(同9.33ポイント)です。
ランキングの決定方法
ランキングは、定期的に月次投資信託積み立て契約件数トップ10を公表している楽天証券、SBI証券、マネックス証券の公開情報を元にウェルスアドバイザーが集計しています。各社ランキングの1位に10点、2位9点、3位8点…、10位1点とし、3社のランキング10位までのファンドの点数を出したているとのことです。満点で30点となります。いずれも、低コストインデックスファンドを多数扱っており、メーンで扱う証券会社に適切です。
ランキングの決定方法
ランキングは【表】をご覧ください。シリーズ・運用会社別には、三菱AMが4本と最多で、低コストインデックスファンドシリーズeMAXIS Slimが1、2,4位です。iFree系(大和AM)が3本、楽天AMが2本などです。楽天AMの投資信託も低コストインデックスファンドです。ただ、長らくランキングに入っていた楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)がランク外に落ちました。S&P500指数連動が3本と多いです。全世界株価指数連動型は2本です。オルカンと楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(らくカン)で、いずれも「長期、分散、低コスト」に忠実な超優良投資信託です。東証株価指数(TOPIX)、インド株、米国ハイテク指数連動、S&P500指数のトップ10連動、世界半導体株、日本高配当株式も入っています。日本株式やインド株式、米国の中の一部分、特定の業種に偏った指数に連動したり、アクティブ型投資信託は1本で運用するには世界の時価総額に占める比率としても、国・地域別でも、通貨別にも極めて偏ってしまうので厳しいと思います。オルカンとeMAXIS Slim 米国株式の圧倒的な強さが3位以下を大混戦にし、アラカルト系や変化球系の投資信託が多数上位に入る結果を生んでいる面もあるかもしれません。
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