こんにちは、岸田文雄首相は21日のサウジアラビアとの首脳会談を通じ、産業・金融協力の包括的な枠組みを立ち上げます。SBIホールディングス(SBIHD)がサウジアラビア政府系ファンドなどと覚書を結び、サウジアラビア株式の上場投資信託(ETF)の東証上場を調整します。20日付日経朝刊一面で報じられました。サウジ株式ETFが上場すれば、東証では初となります。連動指数が時価総額加重平均であるかや運用管理費用(信託報酬)がどの程度であるか、二重課税調整対象になるか、マーケットメイク対象になるか、運用開始後の指数との連動度合い、純資産総額規模、流動性など見極める点は多々ありますが、実現すれば東証ETFでの投資対象の選択肢を広げると思います。なお、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)など時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドにサウジ株式はしっかりと含まれており、個人的には世界の市場平均通りに保有すればいいかなという立場です。
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オルカンを通じても保有できる
詳しい記事の内容は該当日付の朝刊や日経電子版(有料会員限定記事)をご覧ください。日本とサウジの主な包括協力項目などが報じられています。日経朝刊によると、サウジは外国人投資家によるサウジ株式の購入に関し、保有上限や市場参加などに条件を付けています。東証へのETF上場はサウジの株式を保有を目指す日本の投資家に利点が大きとしています。間接的なサウジ株式への投資手段が広がり、同等の公募投資信託よりも手数料を低くすることが見込めると記しています。確かにサウジ株式を保有したい日本の投資家にとっては朗報だとは思います。サウジ株式など中東株式を主に組み入れる通常の非上場投資信託よりも手数料は下がるとみられます。ただ、サウジ株式はオルカンなどの全世界株式インデックスファンドや新興国株式インデックスファンドにも組み込まれており、低コストのものを選べば、極めて低いコストで世界の時価総額の配分通りに(世界の株式のごく一部ではありますが)サウジ株式も保有できます。前出のオルカンの信託報酬は年0.05775%です。サウジ株式東証ETFがいくら低コストでも、オルカンよりも低コストで設定されるとは、極めて考えにくいです。
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