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株式は低迷?

株式投資の心構え
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 こんにちは、でんです。現在、米ダウ工業株30種平均(ダウ平均)は最高値の約4割の水準で、日経平均は30年前の3分の1の安値で低迷しています。これはまぎれもない事実です。読者は「でんさん、ついに頭がおかしくなったか」「妄想の世界に入ってしまったか」と思うかもしれません(笑)大丈夫です、頭は正常ですし、妄想の世界の話ではありません。「金の重さ」を基準に置いたダウ平均と日経平均の話です。株価は通常、ドルや円といった法定通貨を基準に判断します。違う尺度に変えると、見える世界が変わります。

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金の重さに対する株価

  • ダウ平均は4割
  • 日経平均は3分の1

 日経新聞2021年1月19日付朝刊に興味深いコラムがありました。今回の話はこのコラムを参考に執筆しました。現在、ダウ平均は約3万1000ドルで、金先物は1トロイオンス1800ドル台です。ダウ平均を金の重さに換算すると17トロイオンス程度です。金建てのダウ平均は1999年に記録した44トロイオンスが最高値です。一方で金建て日経平均は4.6グラム程度です。円建ての株価が現在と同水準だった1990年夏には、日経平均を買うには金15~16グラム必要でした。

尺度を変えると景色が変わる

  • 金融緩和
  • 金や仮想通貨建てだと… 

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け主要各国が大規模な金融緩和を実施し、市場にお金があふれました。株価は一度暴落した後、ハイテク銘柄が先行する形で回復、直近高値を更新しました。株式以外では金が当初急騰し、その後は暗号資産(仮想通貨)が急上昇しました。ドルや円建てで見ると株高ですが、基準を変えると見え方が変わってきます。金建てで見ると決して株高とはいえない状況です。仮想通貨建てだと株価は急落中と言えるかもしれません。

「今回は違う」のワナ

 今回は、これまでの尺度で測れない。ドルや円などの法定通貨の時代は終わり、これからは仮想通貨の時代だといってビットコインなどを大量に買い込むのは、大変危険だと思います。多くの人が「今回は違う」と判断して、急激に資金が投入された株式や商品、不動産、新たな商品が急騰し、暴落するということは歴史的に繰り返されてきました。17世紀のチューリップバブル、1980年代の日本株や不動産バブル、1990年代後半~2000年のITバブルなどが有名でしょう。筆者が仮想通貨や米電気自動車会社テスラなどと距離を置いている理由の一つです(テスラは楽天VTIなどを通じて保有していますが)。もしかすると、仮想通貨が基軸通貨となり、テスラが世界の時価総額の圧倒的な1位になる時代が来るかもしれません。それでも筆者には1980年代の日本株や不動産の香りを強く感じるのです。今回紹介した日経新聞のコラムの筆者も「25年ほどのマーケット取材で『今回は違う』という見立てが当たっていたのは2回しか記憶にない」と指摘していました(ちなみに、その2回は①1990年代半ばからの日本の超低金利時代の到来②インターネットが世界を一変させるーだそうです)。

バブル

 このブログに来ていただき、最後まで読んで下さりありがとうございました。今回は尺度を変えると景色が変わるということを紹介しました。加えて、「今回は違う」という言葉には要注意ということです。淡々と規律を守って、皆様と一緒に市場で歩んでいきたいです。

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