こんにちは、1日に死去した経済評論家山崎元氏を追悼し、山崎氏の金融業界に一切忖度(そんたく)せずに一貫して個人投資家に寄り添い続けた発信内容の一部を紹介していきたいと思います。新型コロナショックで世界中の株式市場が暴落していた時期の2020年4月7日付楽天証券コラムサイト「トウシル」で、山崎氏は「コロナショックは投資のチャンスか?『リスクプレミアム』で考えてみよう」と題した記事を執筆、寄稿していました。投資は「リスク・プレミアムのコレクション」と理解すれば、投資家は正しい納得の下に投資を続けられるのではないだろうかと訴えています。株式市場が連日急落し、米国市場ではサーキット・ブレーカー(株価急落による一時取引停止)が複数回発動しました。そんな中、山崎氏の文章は個人投資家に寄り添った合理的かつ温かみのある文章に感じてなりません。
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有利なコレクション方法は「アレ」
詳しい記事の内容は上のリンクにある投資をご覧ください。山崎氏は、損をするかもしれないリスクを取ってでも投資を行う合理的な理由は、「リスク負担の対価を得ることができるから」という理由以外にあり得ないと指摘しています。この点を理解することで、根拠の薄弱な信念に頼らずに投資に参加できるはずだと語っています。人々の恐怖心こそが投資を支える栄養であるとし、投資には有利なリターンがあるだろうと思うならば自分が取れるリスクの範囲で投資をしたらいいと述べています。数式を用いて理論的株価の決定方法を説明しています。適正に形成された株価に投資するなら、世界経済がプラス成長でも、マイナス成長でも、株式投資は同じ期待リターンを持つと考えることができるとした上で、投資家は資本主義の未来まで心配しなくていいと付け加えています。リスク・プレミアムの有利なコレクション方法として、①長期投資②分散投資③低コストーと強調しています。人々がリスクを十分恐れて株価を形成してくれるならば「長期」「分散」「低コスト」の三原則を活用して投資をしていると、その投資はリスク・プレミアムを伴ったリターンを生むことが期待できると締めくくっています。山崎氏が残して下さった考え方、思いを胸に刻み、リスク許容度の範囲内で「長期・分散・低コスト」を基本としたリスク資産と無リスク資産への投資を続けていきたいと思います。
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