こんにちは、楽天投信投資顧問(楽天AM)は、全世界株価指数に連動する楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(らくカン)の運用管理費(信託報酬)を年0.0561%に引き下げ単独に最安値にすると8日、正式に発表しました。らくカンに加え、楽天・S&P500インデックス・ファンドも信託報酬を年0.077%に下げ、こちらもS&P500指数連動型投資信託で単独最安値にします。いずれも12月1日から適用します。ただ、らくカンと、低コスト全世界株式インデックスファンドの「巨人」eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)の信託報酬年0.05775%との差は0.00165%とまぎれもない誤差です。指数への連動度合いや隠れコストで簡単にひっくり返る差です。慌てて乗り換える必要は全くないと思います。興味がある場合、最低1年間は運用状況を確認した方がいいと思います。
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心意気は買いたいが…
まず、大正義オルカンにコストで真っ向勝負を挑んだ楽天AMの心意気は素直に評価したいです。ただ、これだけの低コストにしてしまうと、相当な運用規模がないと継続していくのがなかなか大変だとも感じてしまいます。オルカンと同じ信託報酬で、純資産総額が8日現在で100億円に満たないeMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)あたりはファンド単体では余裕で赤字だろうなと推察がつきます。らくカンは10月末に運用を開始したばかりという理由もあり、8日現在で10億円未満です。急激に純資産総額を伸ばす可能性はあるとは思いますが、ファンド単体で採算が取れるレベルに到達するには相当の時間がかかると思います。積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)や新NISAのつみたて枠の投資対象です。どうか、繰り上げ償還することなく、ファンドを継続してほしいと願うばかりです。
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