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GPIF、四半期で19兆円弱増

GPIF 株式投資の心構え
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 こんにちは、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2023年度第1四半期(4~6月)の運用状況が公開され、収益率は9.49%で収益額は18兆9,834億円でした。四半期で19兆円弱も増加しました。GPIFによると、四半期で9.49%プラスは9年(36四半期)に1回程度出る数字だといいます。2001年度の自主運用開始以降の22年間超の年平均収益率は3.97%で、累積収益額は127兆3,658億円になりました。なお、運用資産は219兆1,736億円です。かなり急激に資産が増加した四半期となりました。資産配分を守って運用を続けた結果、急上昇の相場に乗れたという印象です。GPIFは「引き続き、長期的な観点から運用を行い、投資原則・行動規範を遵守し、年金財政に必要な積立金を残すためにしっかりと受託者責任を果たしていく」としています。

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内外の株式が大幅上昇

GPIF

 GPIFによると、2023年第1四半期の米欧の株式市場は米国の底堅い景気や低迷していた半導体需要の回復期待感を背景に大幅に上昇しました。日本の株式市場も市場改革の期待感や海外投資家からの士気流入等を背景に大きく上昇しました。さらに、日米や日欧金利差を背景に円安ドル高、円安ユーロ高が進行し、株価上昇を後押ししたと言えます。外国株式は15.49%、国内株式は14.45%と強烈な数値となっています。外国債券も金利上昇という下落要因があったものの、それ以上にドル高、ユーロ高で押し上げられ、7.80%と記録的な上昇を見せました。国内債券は0.41%プラスでした。

 

時価総額加重平均型の全世界株でいい

オルカン
個人向け国債変動10年

 GPIFは適切なリスクで長期分散投資をしていく基本運用方針に加え、日本の巨大機関投資家として極めて重大な役割も担っているとされています。そうした事情から株式のうち50%を目標に日本株を保有する方針とみられますが、日本の巨大機関投資家でも何でもない個人投資家が日本株中心の配分をまねる必要は全くないと思います。株式は時価総額加重平均型の低コスト全世界株インデックスファンド(eMAXIS Slim 全世界株式<オルカン>など)がおおむねいいと判断しています。なお、外国債券は長期的にリスクに対し期待リターンの割に合わないと識者に指摘されています。外国債券のリターンとリスクに決定的な影響を与える為替が、長期的にはリスクがあるだけで期待リターンがほぼない(中立)という説が有力です。国内債券と長期の期待リターンがほぼ変わらない上に、為替リスクの分、追加的かつ決定的なリスクを負います。だから、債券は個人向け国債変動10年(変動10)でいいと思います。シンプルで分かりやすい形で、長期、分散、低コスト投資を実現できます。

 

 

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