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「ゴール」と運用は関係ない!

株式投資の心構え
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 こんにちは、投資の世界で歯に衣着せぬド正論紳士として知られる経済評論家山崎元氏が楽天証券コラムサイト「トウシル」に「『ゴールベース・アプローチ』を警戒せよ」のタイトルの記事が掲載されています。山崎氏の記事によると、「ゴールベース・アプローチ」(Goal Based Approach)は、顧客が将来達成したい人生のゴールに合わせた資産管理の方法を提案する主に富裕層向けのサービスとされています。山崎氏は「ゴールベース・アプローチ」の概要と運用の考え方を紹介した上で、「『ゴール』となる資金の使途と資金の運用方法との間に関係を設定する必要はほとんど考えられない」と主張しています。その上で「ゴールベース・アプローチ」を利用した金融機関の営業に警戒するよう訴えています。私も自分のリスク耐性に合わせて時価総額加重平均型の全世界株式と個人向け国債変動10年(変動10)に資産配分を守った投資を続け、必要になったら必要分の運用資産を売却すればいいという考えですので山崎氏の主張はしっくりきます。

※山崎氏の該当記事は2021年2月に寄稿された記事の再アップです。

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資産全体で運用し継続

「ゴールベース・アプローチ」を警戒せよ | トウシル 楽天証券の投資情報メディア
※本記事は2021年2月24日に公開したものです。 ここ数年、「ゴールベース・アプローチ」(Goal Based Approach)という言葉をしばしば耳にするようになった。 ゴールベース・アプローチは、顧客が将来達成したい人生のゴールに…

 山崎氏が展開する具体的な内容は上のリンクからご覧ください。多くの人にとって参考になると思います。山崎氏の記事によると、「ゴールベース・アプローチ」は米国で流行しており、具体的なビジネス形態はラップ運用が中心だといいます。山崎氏は10年後に予定している支出が「子どもの教育費」や「社会貢献の寄付」でも、①その時にあるお金の使い方にその時点で優先度をつける②その時までの運用をなるべくうまくやる③原資となるお金を別々に管理して運用する必要は全くないーとしています。例えば、子どもの教育費は学資保険、社会貢献の寄付や海外旅行費用はレバレッジ型NASDAQ100投資信託(レバナス)、老後に向けた資金運用は全世界株投資信託と預貯金などと用途別に分けて運用するのではなく、あくまで自分のリスク耐性や環境、経済状況に応じ、資産全体で運用を続けた方が合理的かつ負担が小さく、続けやすいと思います。リスクを取ってもいい部分は時価総額加重平均型の全世界株インデックスファンド、リスクを取らない分を変動10に分散投資し、資産配分を守って続けていくことが大切です。必要なお金は必要に応じて資産配分をなるべく崩さないように売却していきます。

 

営業話術に活用

 山崎氏は「ゴールベース・アプローチ」は金融機関の営業担当者が活用する単なる営業話術の一つに過ぎないと看破しています。顧客の将来の希望や夢のイメージに合わせ、そのイメージと金融サービスを関連付けるのは営業側にとって悪くないと指摘します。逆から言えば、顧客側にとっては全くありがたくないサービスですので、一切相手にする必要はないと述べます。ビジネスや健康、税金などの個々のテーマに応じ、コンサルタント、医師、税理士に費用を払って個別に相談するのがいいとします。さらに、資産の額にもよるとした上で人生相談の費用を金融資産運用の手数料から支払うのは全くばかばかしいと述べています。運用はシンプルかつ効率的な方法を淡々と自分で実行するのがいいと強調しています。さらに、米国で流行しているものが、顧客にとっていいものだとは限らないと付け加えています。

 

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