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積立投資の落とし穴

株式投資の心構え
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 こんにちは、毎月積み立て投資はまとまった資金がなく、毎月一定の収入が見込める給与所得者にとって、とても相性のいい投資法です。積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)や2024年以降の新NISA、個人型確定拠出年金(iDeCo)、企業型確定拠出年金(DC)などの税制優遇制度も毎月積み立て投資を基本的には前提にしています。筆者もiDeCoやつみたてNISAをフル活用し、毎月の給与から費用などを控除した金額を低コスト全世界株インデックスファンドなどに投資しています。しかし、まとまった資金があったり、入ってきたりした人にとって、毎月積み立て投資は決して合理的な投資法でありません。投資しない待機資金が遊んでしまい、効率的に運用できません。それどころか、自分に合ったリスク耐性に応じた配分で投資をしていた場合、まとまった資金が入った分まで積み立て投資をしていたら資産バランスが崩れてリスクを取らなさ過ぎてしまいます。合理的なのは直ちに一括投資をすることです。なお、できるかできないかは別として、仮に相場を絶対的に読めると判断したならば底だと判断したタイミングで一括投資をすることです。

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資産配分を守り、効率的に運用

 投資をしていく上で大切なのは、自分のリスク耐性に合った資産配分で投資を続けていくことです。株式と債券に分散投資をするのが基本です。当ブログでは株式は時価総額加重平均型の全世界株インデックスファンド、債券は個人向け国債変動10年を想定しています(好みによっては、株式を時価総額加重平均型の全米株、S&P500指数、先進国株のインデックスファンド、債券を全世界債券、国内債券インデックスファンド、預貯金、MRF、外貨建てMMFに読み替えていただいても構いません)。まとまった資金がない場合、リスク耐性に応じた株式と債券の資産配分を守った上で給与所得から投資可能な金額を毎月積み立てて投資をしていくのは状況に合わせた合理的な選択です。毎月一括投資と言い換えることもできると思います。一方、まとまった資金があったり、入ってきたりしたのに(相場のタイミングを完璧に読める天才を除いて)直ちに投資をしないで小分けに積み立てていくのは、全く合理的ではありません。株式と債券の資産配分が崩れます。積み立て投資初期はリスクをあまり取らずに、積み立て終盤になるにつれて徐々にリスクを取っていく形になります。確かに積み立て初期の暴落には強いですが、投資資産が膨らんだ終盤の暴落にはほぼ無力です。筆者自身がもしまとまった資金があったならば、最初から自分のリスク耐性に応じた資産配分を守った上で一刻も早く投資します。まとまった資金を早く投資することのメリットの一つに、配当再投資による複利運用の果実を投資初期から余すところなく得られます。つみたてNISA対象の低コスト無分配型のインデックスファンドでは分かりにくいですが、しっかりとファンド内で配当金や分配金が再投資され国内配当課税を繰り延べる形で効率的に複利運用しているのでご安心ください。

一括投資直後の暴落がどうしても不安なら…

積み立て投資

 まとまった資金がある人が直ちに一括投資をするのが合理的で、積み立て投資するのは不合理だとは言いましたが、人によってはまとまった資金を一括投資直後に暴落するのが不安で不安で仕方ない人もいると思います。事実広く分散された全世界株インデックスファンドでも株式はリスクが相応に高いです。投資した直後に高値から半値未満になってしまうリーマン・ショックみたいな歴史的大暴落が来たら、耐えられずに投資を止めてしまう人も少なくないと思います。「不合理な手法」と理解し自覚した上で、自分の不安を和らげる意味であえて2~3年にかけて毎月積み立て投資をしても全然いいと思います。投資は続けることが大切で、不安や精神的に耐えきれなくなり途中でやめてしまうのが一番だめです。一括投資で暴落に耐えきれず売ってしまうぐらいならば、不合理だとしても少しずつ積み立て投資をしてリスクに慣れながら投資を続けていく方が絶対にいいです。

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