こんにちは、「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2022」でランクインしたトップ20の投資信託や上場投資信託(ETF)を今年も不定期連載で紹介しています。第9回目は結い2101(鎌倉投信)です。流行を一切追いかけず、ぶれない運用哲学を掲げて日本株に投資をするアクティブファンドです。運用哲学に合致しない銘柄を無理に投資をしない方針を貫いています。リスクを年10%以内に抑えるのを目標としており、現金比率がそれなりに高いのも特徴です。
※目標リスクの記載が漏れてしまい、因果関係が一部おかしな(要は雑な)表記になっていましたので、一部加筆修正しました(2023年3月6日)。大変申し訳ありませんでした。加えて、ご指摘いただいた方にこの場を借りて御礼申し上げます。
鎌倉投信は①優れた企業文化を持ち人材を活かす企業②循環型社会を創る企業③日本の匠な技術、感動的なサービスを提供できる企業-を運用コンセプトとしています。三つのコンセプトに合致し、日本に必要だと判断する企業にのみ投資する方針を貫いています。目標リターンを年4%、リスクを年10%以内としているため、株式比率は必ずしも高くありません。月次レポートによると、2023年1月末現在で株式52.7%、現金等45.2%、債券2.1%です。株式は三つの運用コンセプトにそれぞれ3分の1程度ずつ投資をしています。時価総額1,000億円未満の小型株が66.2%を占めます。市場別では東証プライム上場が77.8%です。業種別構成比は機械、化学、サービス業が上位に来ています。株式100%の投資信託に比べて大きな上昇は見込みにくいですが、その分リスクが抑えられています。運用管理費(信託報酬)は年1.1%です。売買手数料や信託財産留保額はかかりません。分配金再投資コースだけです。分配金は以前健全な範囲で少額出ていましたが、最近は出さずにファンド内で配当再投資しているようです。積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象です。直販専売品のため、鎌倉投信の口座でしか購入きません。
運用方針に共鳴するならば…
アクティブ型投資信託としては、良心的な部類といえます。運用哲学も明確で投資方針をきっちりと守っている印象です。個人的にアクティブ型の中では好きな方です。ただ、アクティブ型だから仕方ないですが、いかんせんコストが高いです。やはり、低コストで時価総額加重平均型の全世界株、全米株、S&P500、先進国株インデックス型投資信託が多くの人に合うと思います。鎌倉投信の運用方針に共鳴する人にとってはいい投資対象だと思います。個人的にはもし投資したいのならば、つみたてNISAやiDeCo、新NISAでは全世界株などのインデックス型投資信託に投資した上で、課税口座でサブ的に保有するのがいいと思います。今後も機会を見て入賞ファンドを取り上げます。
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