こんにちは、15日の米株式市場で主要500社で構成するS&P500指数は大幅続落し、終値で前日比2.49%安で引けました。ハイテク指数NASDAQ100指数は前日比3.37%も下げました。ダウ平均は2.36%安だったものの前日比の下げ幅が一時900ドルを超えました。報道や識者の分析によると、取引開始前に発表された11月米小売売上高が市場予想を下回ったり、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で2023年末の政策金利金利見通し(参加者予測の中央値)が5.1%と前回予想より0.5%引き上げられ市場予想を上回ったりしたのが嫌気されたとみられています。しかし、自分のリスク耐性に応じて投資方針と資産配分を守って投資を続けているインデックス投資家にとって、問題になるような株価下落では一切ありません。株式市場では当たり前に起こり得るありふれた下落率の一つです。
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円高株安の地獄が来ても
15日の米国市場で確かに米主要3指数は下げましたが、一方でドル円も前日比1.6%を超える円安に振れたために円換算の前日比下落率はS&P500指数、ダウ平均は1%を切っています。今年は米ドル建てでS&P500は年初来で20%を大きく超える下落率を記録しましたが、一方で円安で下支えされた結果円換算ではほぼ横ばいといえる結果でした。一方で、S&P500指数が高値から半値程度まで暴落したリーマン・ショック時は1ドル100円を大きく割り込む強烈な円高も同時進行したため、円換算では60%近い暴落となりました。基本通りの時価総額加重平均で全世界株に国際分散投資をしていると、全世界株でも50~60%程度は米国株です。円高と株安が同時に来たら地獄です。暴落時に投資を続けるのが不安になったり、投げ売りしたりしないように、リスク耐性の範囲内で全世界株と個人向け国債変動10年などの資産配分を守った投資を続けていくことが大切です。なお、日本株ならば円高の営業を軽減できるように感じるかもしれませんが、残念ながら日本株は大企業ほど輸出企業が中軸となっており、円高になれば基本的に外国株式と同様に、大きく下落する傾向にあります。
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