こんにちは、でんです。筆者の文庫にある株式投資をはじめとする様々な本のミニ書評を不定期で紹介しています。久しぶりとなりますが、第2回目は「全面改訂第3版ほったらかし投資術」です。日本のインデックス投資の巨匠山崎元氏と水瀬ケンイチ氏が徹底的に討論し、個人投資家が「ほったらかし投資」をしていく上で基本になる考え方を示しています。今回は最後におまけがあります。
投資の「公式本」
「ほったらかし投資術」は2010年にオリジナル版、2015年に改訂版が出版されています。過去2版は積み立て投資や生活防衛資金の考え方など山崎氏、水瀬氏の見解が異なる部分に関しては両論併記の形を取っていました。今回は両氏がほったらかし投資の「公式本」を目指し、統一見解を示しています。統一見解を示すまでに両氏の激しい議論があったと推察されます。とはいえ、過去2版も今回も第3版も長期、分散、低コストを基本に全世界株インデックスファンドに投資をするという大原則は何も変わっていません。税制優遇制度の個人型確定拠出年金(iDeCo)、積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)の活用法も記されています。Q&A方式で個人投資家が迷いがちな論点を答えています。巻末には山崎氏、水瀬氏、バンガード・インベストメント・ジャパンで広報活動をしていた金野真弓氏の特別鼎談も収録されています。
「全面改訂第3版ほったらかし投資術」
必読の一冊
「ほったらかし投資術」は既にインデックス投資を始めている人はもちろん、これから投資を始めようと思っている人、まだ投資をしていない人、個別株投資を中心にしている人らにも自信を持ってお勧めできる一冊です。また、両論併記の第2版も読んでみるといいと思います。山崎氏、水瀬氏の考え方が一致している点、異なる点を見るのも勉強になります。筆者は両方読んでいます。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。今回はおまけ付きです。
「全面改訂ほったらかし投資術(第2版)」
おまけ
ここからはおまけです。筆者は「ほったらかし投資術」を3月11日か12日に完読しようと思っていましたが、なぜかタイミング良く昔の少女漫画「ママレード・ボーイ」に20数年ぶりにどっぷりはまってしまいました。さらにその続編にもどっぷりつかってしまい、両シリーズを思わずアマゾンキンドルで大人買いをしてしまいました。そういった事情から予約して届いた「ほったらかし投資術」の読了が13日にずれ込んでしまいました。しかし、後悔はしていません(笑)「ママレード・ボーイ」は大人が読んでも引き込まれるストーリーだと思います。昔読んだ時と違う楽しみ方ができました。さすがは韓国の人気ドラマ「冬のソナタ」の製作陣がストーリー構成上影響を受けたとされる作品だけあります。あと、絵がきれいで登場人物が美男美女揃いです。ちなみに「ママレード・ボーイ」と続編の作者吉住渉氏は一橋大出身で、楽天グループ会長兼社長の三木谷浩史氏の1学年先輩です。同じテニス部に所属していたとのことです。
コメント