こんにちは、でんです。上場投資信託(ETF)を除く国内公募追加型株式投資信託の2021年12月末時点の純資産総額で、eMAXIS Slim 米国株式(SlimS&P500)が9,487億円を集め3位にランクインしました。インデックス型投資信託が月末ベースでトップ3入りするのは1998年2月以来24年ぶりです。日経電子版で報道されました。前月末から1,222億円積み上げ、純資産総額1兆円の大台が目前です。楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)が4,717億円で新たにトップ20にランクインしました。こうしたまともな株価指数に連動する低コストインデックスファンドが純資産総額上位に来るのは投資家にとっても、日本の投資信託の環境にとっても、良い傾向だと思います。
二つの希望の光
トップ20に入った投資信託のうち、積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象の低コストインデックス型なのはSlimS&P500と楽天VTIのみです。他は全てコストの高いアクティブファンドです。アクティブファンドの中では比較的ましな商品もほんの少しだけありますが、大多数は店舗型証券会社や銀行が手数料を稼ぐための商品です。私ならばSlimS&P500と楽天VTI以外のTOP20の投資信託は投資の検討さえしません、さらに言えば、最低最悪の合法ボッタクリ投資信託にすぎない複数の毎月分配型投資信託がしつこく上位に残り続けています。毎月分配型投資信託は高手数料かつ元本を取り崩した特別分配金が横行しており、株式長期投資の基本である複利運用と矛盾しています。好みとかサテライト保有とかいう以前に、何があっても絶対に投資をしてはいけない商品だと断言します。手数料さえ稼げれば投資家の利益が損なわれても何ら構わないという売り手側の悪意がふんだんに詰まったファンドとさえ言えます。まだまだ問題の多い投資信託が上位にしがみついているとはいえ、つみたてNISA対象の低コスト優良インデックスファンドが新たにトップ20に入ったことは意味があります。今までSlimS&P500が孤軍奮闘していたランキングに、楽天VTIという頼もしい仲間が加わった気持ちになります。二つの希望の光が大きくなり、さらなる希望の光が届くことを願ってやみません。
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次はSBIVOOか、オルカンか
次に純資産総額トップ20に加わるつみたてNISA対象低コストインデックスファンドは、SBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBIVOO)でしょうか、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)でしょうか…。<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(ニッセイ先進国)にも期待したいです。他にもまだまだ期待の優良インデックスファンドはあります。TOP20に優良インデックスファンドが次々ランクインするのを願ってやみません。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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