こんにちは、でんです。6日から10日の各国の株式市場はおおむね好調に推移しました。世界の機関投資家が注目し、各国の株価指数に多大な影響を与える米S&P500指数は週末10日の終値で史上最高値を更新しました。新型コロナ変異ウイルスオミクロン株の感染拡大で値下がりした前週とは打って変わって堅調な1週間でした。全世界株や米国株、先進国株の時価総額加重平均型インデックスファンドに長期投資をしている投資家は市場の動向や日々のニュースに惑わされることなく、淡々と航路を守った投資を続けていきたいです。
タイミング売買は困難
株価が反発していく中で「株は高い時に売り、安い時に買えばいい。簡単なことだ」という書き込み会員制交流サイト(SNS)で見かけました。しかし、タイミングを見計らって売買するのが簡単ならば、世界中の機関投資家や著名ファンドマネジャーが株価指数にほとんど勝てずに苦労しているという状況の説明がつかないと思います。難関大学で難しい経済学や金融学を学んだプロ中のプロが株価指数に苦戦しているのです。個人投資家がタイミング売買で勝てる世界とはとうてい思えません。同じ指数に連動し、同程度の信託報酬の非上場投資信託と上場投資信託(ETF)の投資家成績を比較し、ETF投資家の成績が大きく劣ってしまったとの話もあります。理由は非上場投資信託投資家の多くが買い持ちを続けたのに対し、ETF投資家の多くがマーケットタイミングを図って売買を繰り返してしまったためとのことでした。非上場投資信託とETFの成績は当然ながらほとんど同じでした。
不安要素
米国では11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比6.8%と39年ぶりの高い伸びを見せています。市場予測の想定内ともされていますが、インフレが進み通貨の価値が下がっています。オミクロン株もファイザー社の3回目接種が有効との報道がありますが、不確定要素を残しています。米国では金融緩和の段階的縮小(テーパリング)が進み、2022年内にも利上げが実施されるとの見方が広がっています。利上げは株価収益率(PER=株価/1株当たりの純利益)の高いハイテク企業ほど株が下落の圧力になります。2022年のS&P500指数の値動きはプラスマイナス0程度と弱気に見ている専門家が多い印象です。
投資をやめる理由はない
オミクロン株や利上げ見通し、2022年の株価見通しが弱気だからといって株式投資をやめる理由にはなりません。歴史的にみて、全世界株や米国株、先進国株は数えきれないぐらいの不安要素や予測外のアクシデント、厄災を乗り越えて長期的にはインフレ調整後で年平均5~7%上昇してきました。世界恐慌や2度の世界大戦、東西冷戦の激化、石油危機、ITバブル崩壊、リーマンショックなど数々の強烈なマイナス要素に負けずに、力強く成長してきました。一時の不安やマイナス要因で株式投資をやめてしまうことは、いつ来るか分からない強烈な上昇相場を取り逃してしまうことにつながります。全世界株価指数や全米株価指数、S&P500指数、先進国株価指数に連動する低コストインデックスファンドに毎月積み立て(あるいは一括)投資をし、可能な限り保有し続けるのが賢明だと思います。
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このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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