こんにちは、でんです。本当によいと思える投資信託を投票で選ぶ「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2020(FoY)」で惜しくも入賞できませんでしたが、優良またはコンセプトが面白いと思う投資信託や上場投資信託(ETF)を取り上げる連載です。第4回目は楽天・インデックス・バランス(楽天DC年金)です。全世界株15%、全世界投資適格債券85%を時価総額通りに保有できるバランスファンドで、個人型確定拠出年金(iDeCo)終盤の運用候補となります。
全世界の株式と投資適格債券
- 低リスク、低コスト
- 株式15%で値上がりも見込める
- 楽天証券iDeCo限定
楽天DC年金は、いずれも米国バンガード社の全世界株式ETF(VT)に15%、全世界投資適格債券投資信託に85%の比率で投資しています。ロボットアドバイザー(ロボアド)同様、配分を維持するため、ファンド内でリバランスされます。債券には為替ヘッジをかけて為替リスクを低減させています。ファンド開設以降の2019年5月から2020年10月までの1年平均騰落率は+8.6%~+1.4%と株式はもちろん、リスクが小さいとされる日本国債よりも低いリスクとなっています。期間が短いとはいえ、新型コロナショックの期間を含んだ数値としては優秀です。信託報酬は年0.163%と格安です。信託報酬1%超えが相場となっている日本のロボアドに比べで、いかに安いかが分かります。売買手数料はかかりません。設定以来分配金を出しておらず、ファンド内で効率的に複利運用されています。株式が15%含まれているため、債券100%に比べて値上がりも見込めます。純資産総額は93億円と、設定以来右肩上がりで伸びています。楽天証券iDeCo限定商品です。ちなみに、楽天証券でiDeCoをはじめ、運用商品を指定しないままでいると、楽天DC年金で運用が始まります。
バランスファンドではピカイチ
楽天DC年金は全世界の株式と債券を時価総額通りの配分にしている点や経費率が安い点から、バランスファンドの中ではピカイチの投資信託と考えます。多くの競合低コスト商品は日本株、外国株(先進国株式)、国内債券、外国債券(先進国債券)を4分割か、日本株、先進国株、新興国株、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内不動産投資信託(REIT)、先進国REITを8分割した商品が多いです。どうしても、日本株や新興国株の比率が高くなるいびつな構成となってしまいます。iDeCoは60歳(一部65歳)を過ぎると、一括か分割かで強制的に払い出されてしまうため、運用終盤の暴落は痛手となりかねないです。55歳までは米国株や全世界株の低コストインデックス型投資信託100%で問題ありませんが、55歳を過ぎてからは一定程度スイッチング(商品構成変更)してバランスファンドで運用するのも手になります。その場合は楽天DC年金は第一選択肢になります。※iDeCoは非課税でスイッチングと購入配分変更ができます。
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。今後も機会を見て不定期でFоY選外の優良ファンドを取り上げていきます。
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