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株式市場、問題なし

株式投資の心構え
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 こんにちは、でんです。2021年3月4日の米国株式市場は主要500社で構成されるS&P500指数が1.34%安、ハイテク銘柄のNASDAQ100指数が1.73%安、代表する30社によるダウ平均が1.11%安と下落しました。米長期金利(10年債利回り)が1.56%に急上昇し、ハイテク銘柄を中心に売られました。米国市場の下落の流れを受け、5日の東証株価指数(TOPIX)、日経平均は全面安で始まりました。長期で考えれば、こうした下落や調整局面はよくあることです。米国株や全世界株のインデックスファンドに長期投資している人は、不安になる必要は何らありません。淡々とペースを守って投資を続けることが有効です。

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長期金利急上昇

 ここ1、2週間は米長期金利の値動きを受けてハイテク銘柄を中心に株価が乱高下しています。4日は米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長による討論会の前後に米長期金利が1.56%に急上昇しました。5日の米雇用統計で雇用者が大幅増ならば金利のさらなる上昇圧力になると予想されています。金利上昇は株価収益率(PER=株価/1株当たりの純利益)が高いハイテク銘柄にとって下落圧力となります。しかし、こうした株価の上下はよくあることです。繰り返しますが、S&P500指数や全米株価指数、全世界株価指数に連動するインデックスファンドに投資をしている人は、気にする必要がありません。さらに、タイミングを図った投資はプロでも困難です。長期的なリターンを損なう可能性が高いです。

稲妻が輝く瞬間

敗者のゲーム長期
1980年から2008年の間、ベストの何日かを逃した場合のリターンへの影響(敗者のゲームより抜粋)
敗者のゲーム超長期
1928年に1ドルを投資した場合の2008年末の累積資産額と特定の上げ相場を逃した場合の影響(敗者のゲームより場抜粋)

 米国の資産運用会社でらつ腕をふるったチャールズ・エリス氏の名著「敗者のゲーム」に学びましょう。1980年から2008年の間、最も上昇したベスト10日(期間全体の0.25%未満)を逃すだけで、リターン平均が年11.1%から年8.6%と2割以上も下がります。ベスト30日(期間全体の0.5%)を逃すとリターン平均が年5.5%に半減します。28年のうちの30日の上昇を逃しただけです。さらに長期になると、過去75年間の株式リターンの大部分は、上昇率のベスト60カ月(5年間、全体のわずか7%)に達成されているとされています。110年間で上昇ベスト10日を逃すだけで、利益の3分の2を失うという試算もあります。例えば1928年にS&P500指数に1ドル投資した時の2000年の累積資産額は1万7000ドル弱です。しかし、1933年の上昇を逃すと1万1000ドルになります。1933年、1935年、1954年の上昇を逃すと4900ドルにまで下落します。エリス氏は著書で「投資家は『稲妻が輝く瞬間』に市場に居合わせなければならないということだ。相場のタイミングに賭ける投資は間違っており、決して考えてはいけない」と市場に残り続ける重要性とタイミング投資の危険性を強調しています。米国株や全世界株は長期では右肩上がりで成長しており、年平均のリターンは5~7%とされます。高値から90%近く吹き飛んだ世界恐慌や60%程度暴落したリーマンショックなどを乗り越えています。しかし、歴史的にタイミングを図ろうとした投資家の多くは暴落の回避の有無に関わらず、暴落後の上昇相場を逃しています。結果として買い持ちを続けた人の方がリターンが上回っているとされています。淡々とペースを守った投資を続け、市場に残り続けることが重要です。

 

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感想(15件)

 このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。皆様とともに冷静に市場に残り続け、長期投資の果実を得ていきたいです。

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