こんにちは、でんです。今回はインデックス投資の欠点を挙げたいと思います。いつもしつこいぐらい「米国株と全世界株のインデックスファンドに長期投資」と繰り返して来たのに手のひら返しかと思うかもしれません。どんな投資法も100点のものはなく弱点はあります。
人によっては退屈
インデックス投資は一括投資でも毎月投資でも一度投資設定をすると、基本することはありません。上場投資信託(ETF)ならば分配金を再投資するかどうかの判断や追加買い付けといった作業がありますが、投資信託は毎月自動で口座から現金を引き落として買い付けるように設定すれば何もする必要がなくなります。積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)指定のインデックス投資信託は分配金を出さずに配当課税を繰り延べ、効率的にファンド内で配当金を自動再投資しています。分配金に対する判断の有無もありません。個別株に投資する人は3カ月に1回の決算を確認し、日々のニュースをチェックして投資対象を検討していますが、インデックス投資家はこれらの確認作業も不要です。人によっては退屈になるかもしれません。しかし、筆者個人は手間のかからないインデックス投資の特性を、本業の仕事やブログ執筆、資格勉強、趣味、家族・友人との時間を多く取れるとプラスに考えています。
筆者の会社にいる株の師匠は「米国株や全世界株のインデックスファンドに長期投資すれば勝てるのは分かっている。でも自分なりに伸びる企業を予想、分析し買い付けるのが楽しくて仕方ない。読みが当たってダブルバガー(2倍)、テンバガー(10倍)になる快感には勝てない。インデックスファンドは退屈すぎて俺にはできないんだよ」と言っています。事実、株の師匠は私では到底太刀打ちできない知識をもっています。各企業の財務状況や社会情勢、業種のトレンドなどを多角的に分析し、非常に多くの銘柄に分散投資しています。個別で買った銘柄の根拠をしっかりと持っています。ちまたでは個別株分析に関する書籍が多く出版され、ブログやTwitterでも多くの人が発信しています。私には個別株を分析する力がないので、そういった人たちを尊敬している面があります。
短期の爆発力がない
個別株は爆発的に伸びることがあります。例えば米電気自動車メーカーテスラは2020年1月から1年で株価が8倍になりました。今月S&P500指数に採用されました。11月の採用発表で猛烈に上昇しました。こういった銘柄に集中投資していた人は短期的に資産を増加させたでしょう。インデックスファンドは1年で資産が8倍になることはあり得ません。人によっては夢や刺激が足りないと感じるかもしれません。
tradingview日本語版より https://jp.tradingview.com/
指標を読む力がつきにくい
インデックス投資は決算確認の手間が省けます。一方で企業の財務状況や指標を読む力がつきにくいと指摘されています。個別株投資に必須な株価純資産倍率(PBR)、株価収益率(PER)、一株当たりの純利益(EPS)などの指標を覚え、理解する機会があまりないからです。手間がかからない一方で、投資の教養が身に付きにくいです。筆者はこうした最低限の知識を得たいと思っていますので、ファイナンシャルプランナー技能士の資格を取りました。現在、簿記を勉強中です。企業の決算が読めるようになりましたら、個別株の決算分析の記事も取り上げるかもしれません。(いつになるか分かりませんし、現時点で予定はないです。ご了承ください)
それでもインデックス投資がお勧め
当ブログでは、それでも米国株や全世界株のインデックス投資を勧めます。歴史的に証明されている長期で資産形成ができる投資法であることに加え、投資に時間をかけずに仕事や勉強、読書、ブログ執筆、友人、家族との時間を大切にしたい人に有効だからです。繰り返しますが、インデックス投資の理屈をしっかりと理解した上で始めるべきだと考えます。焦りは資産形成に不利な商品を買わされたり、暴落時に投げ売りしたりしてしまうことにつながりかねません。株式投資の名著を読むのが一番有効だと思います。当ブログも株式長期投資を後押しする記事を取り上げていきます。
このブログに来てくださり、最後まで読んでいただいてありがとうございます。今後とも様々な角度で株式長期投資やインデックスファンドの話を発信していきます。よろしくお願いいたします。
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