こんにちは、欧州中央銀行(ECB)は21日の理事会で11年ぶりに政策金利を0.5%引き上げると決めました。上げ幅は2000年以来22年ぶりの大きさとなります。主要政策金利を0%からプラス0.5%とします。銀行に預ける預金金利をマイナス0.5%から0%に引き上げ、2014に導入されていたマイナス金利を終了させます。複数の新聞社電子版や通信社が21日夜、報じました。利上げをしていない日本を除く米国や欧州の主要中央銀行が利上げで足並みを揃えたことになります。しかし、インデックス型投資信託に長期投資をしていく上で、日本と主要国の金利拡大は基本的には投資方針に影響を与えないと思います。
為替を気にしない
一方、日銀は20~21日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和の維持を決めました。黒田東彦総裁は物価上昇率は利上げについて「全くない」と言い切っています。日本時間22日午前2時半現在、ユーロ/円やドル/円は、前日比でむしろやや円高に振れています。ただ、今後米欧の中央銀行が利上げをしていく中、日銀が利上げをせずに金利差が拡大すれば、円がドルやユーロに対し一層下落する可能性もあります。それでも、全世界株などのインデックス型投資信託に長期投資をする場合は日々の為替変動に左右されず、方針を守って淡々と毎月積み立てや一括投資を続けるのが得策だと思います。為替変動のタイミングを読むのはプロのトレーダーでも難易度は極めて高いです。個人投資家ができる代物ではありません。外国為替証拠金取引(FX)の本質はただのギャンブルで、世界最大のオンラインカジノと言われています。日々の為替変動を気にして過度に投資をしたり、極度に恐れて売却を進めたりするのは本末転倒と言わざるを得ません。
地獄の「円高株安」
さらにもう一言申し上げれば、今年は円安が進み外国株式の下落が外国通貨高の影響で円建てでは見えにくくなっています。一方、ひとたび円高に転じ、かつ株安も同時に来た場合は円高株安のダブルパンチを受けます。事実、リーマン・ショック時は円高株安が強烈に進行したまさに地獄の展開でした。極度の恐怖を感じる必要はありませんが、円高株安は今後起こり得ると忘れないでいることも大切だと思います。債券は長期でもリターンに対する為替変動の影響はそれなりに大きいため円建ての個人向け国債変動10を中心にするのがいいと思っています。外国債券は基本的には為替ヘッジをかけるべきと考えます。なお、株式は長期になればなるほど、リターンに対する為替変動の割合がそれなりに小さくなる傾向があるため、為替ヘッジなしの全世界株や全米株、S&P500、先進国株のインデックス型投資信託が望ましいと感じています。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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