こんにちは、でんです。先日、ファイナンシャルプランナー(FP)9月試験の合格発表がありました。合格した皆様、おめでとうございます。筆者は日商簿記2級とともに2級FP技能士の資格を持っています。どちらも、生きていく上ですごく役立つ資格です。簿記は会計知識ですが、FPはお金に関する知識を幅広く得ることができます。特に3級は社会保険や年金、民間保険、資産運用、税金、不動産、相続・贈与などの基本的な知識を学べます。日常で役立つ知識です。
試験の概要
FP3級は年3回実施され、学科と実技で構成されます。いずれも択一式のペーパーテストです。日商簿記がほとんど数学であるのに対し、FPは社会の現代社会や政治経済に近いイメージです。FP3級の学科、実技を両方合格すれば、国家資格「3級FP技能士」となります。金融機関などの団体受検者が多い金融財政事情研究会(金財)、個人受検者が多い日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(FP協会)で受検できます。受検費用は同じで、どちらで合格しても国家資格を得られます。学科は共通問題です。60点満点で、〇×式30問、三択30問です。ライフプランニングと資金計画(FP業務の基本、医療保険、介護保険、年金、労災保険、雇用保険)、リスクマネジメント(生命保険、損害保険、医療保険)、金融資産運用(金融・経済の基本、預貯金、債券、株式、投資信託、外貨建て商品)、タックスプランニング(所得税、個人住民税、個人事業税)、不動産、相続・事業承継の6分野から均等に出題されます。実技は三択式なのは変わりませんが、金財とFP協会で問題が違います。金財は50点満点です。個人資産相談業務はリスクマネジメントを除く5分野から均等に出題されます。保険顧客資産相談業務はリスクマネジメント、ライフプランニングと資金計画、タックスプランニング、相続・事業承継の4分野から出題され、リスクマネジメントの配点が4割を占めます。FP協会は100点満点で、6分野から均等に出題されます。金財は問題が少ないため1問当たりの配点が大きく、FP協会は金財よりも問題数が多いです。総合的に見て、難易度はほとんど変わりません。合格点は学科、実技ともに6割以上です。
金財
FP協会
試験勉強法
国家試験の中でFP3級は難易度が低いです。最低限真面目に勉強すれば報われる可能性が極めて高いです。問題もパターン化されているため、対策も立てやすいです。基本的には予備校に行ったり、通信教育を受けたりする必要はありません。 試験に必要な知識を幅広く扱う分かりやすい参考書と、過去問をベースにした問題集を使って繰り返し勉強するスタイルで十分です。事実、筆者も参考書を読んだら問題集を解き、参考書に立ち返り、再度問題集を解くといったサイクルで3、4周して学科、実技ともに9割5分程度の得点率で合格できました。試験を始めた当初は人よりも金融知識が低かったため参考書を読んでも初見だらけで苦労しました。それでも愚直に繰り返し読み、繰り返し解くことで一歩一歩知識を積み上げていきました。最初から細かくノートを取ったり、キーワードをマーカーペンで塗りまくったりするのではなく、テンポよく参考書を読み、問題を解くといったサイクルで勉強した方が効率的です。ノートやマーカーは最低3周をしても覚えられない、間違えてしまう箇所に絞った方がいいです。ある程度基礎知識がある人は受検勉強1週間で合格できるとの話もありますが、最低1カ月以上は確保した方がいいと思います。筆者は2カ月程度確保しました。それに短期間での勉強は欠損箇所が多くなる上に忘れやすいです。多くの人にとって、FP3級を受検する目的はお金に関する基礎知識を試験勉強を通じて得るのが目的です。さらに上位資格のFP2級以上を目指すならば、3級の知識はしっかりと身に付けた方が得策なのは言うまでもありません。
お勧め参考書、問題集
FP3級のお勧め参考書、問題集ともにTAC出版の「みんなが欲しかった!」シリーズ(著者:滝沢ななみ氏)一択です。参考書は「みんなが欲しかった!FPの教科書3級」、問題集は「みんなが欲しかった!FPの問題集3級」です。FPの教科書は試験に頻出の知識が詰まっています。分かりにく箇所や重要な個所は板書スタイルになっていたり、一覧表になっていたりして繰り返し知識を得やすくなっています。扱う内容がしっかりしてるのに関わらず、フルカラーで非常に読みやすくなっています。FPの問題集は過去問をベースとしています。試験で問われる時点での法律に対応するように改題した問題で、体系的に演習できます。教科書に立ち返りながら繰り返し解くことで一層知識を得やすくなります。さらに本番の試験形式に慣れることができます。FPの教科書に完全対応しており、確認がしやすいです。3級の時は他の参考書も補助的に使いましたが、結果的に「みんなが欲しかった!」シリーズだけで十分でした。2級の勉強時にはこのシリーズだけに絞りました。一つ注意ですが、受検する時点の法律に対応したものを買うのを忘れないでください。FPの教科書、FPの参考書の表紙に対応試験時期が記されています。
金財の個人資産相談業務かFP協会が一般的
余談ですが、合格率はFP協会の方が高いですが、FP協会の実技が簡単という意味ではありません。共通問題の学科でもFP協会の方が時には倍ぐらい合格率が高いです。金財には会社の集団受検者の中に強制的に受けさせられたとしてほとんど勉強していない受検者が一定数いるという話を聞きます。一方でFP協会はほとんどが個人で受けており比較的意識が高い受検者が多いとみられています。筆者は3級、2級ともに金財で受検しましたが、確かに金融機関とみられる集団受検者が多くいたという印象でした。ちなみに、試験対策中に両方解きましたが、形式が違うだけで実質的な難易度は、ほとんど変わらないという印象でした。言うまでもありませんが、FP協会の合格者の方が優れているということは全くありません。試験はあくまで得点率6割以上という絶対評価で採点されており、両機関の合格者に何も違いはありません。実技の過去問を比較したり、試験会場の利便性を比較したりした上で、どの機関・区分で受検するか決めて基本的には問題ありません。仮に決め手がなければ好みで選んでも大丈夫だと思います。ただし、金財の保険顧客資産相談業務は保険業界の人向けの試験なので、多くの受検者は金財の個人資産相談業務かFP協会にした方がいいと思います。 このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございます。FP試験に挑戦する皆さんを筆者は応援しています。
追伸、プロ野球・セ・リーグはヤクルトスワローズが阪神との一騎打ちの末、ごくわずかの差でセ・リーグを制しました。ヤクルトの選手、関係者、ファンの皆様、優勝おめでとうございます。半分冗談ですが、ヤクルト、阪神から大きく引き離され、負け越しでシーズンを終えている読〇はプレーオフを辞退していいと思います(笑)今季のセ・リーグ代表はヤクルトと阪神がふさわしく、この2チームで争うべきだと思います。〇売はセ・リーグ代表に全くふさわしくありません。
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