こんにちは、でんです。インデックスファンド投資家の間での神学論争の一つに米国株と全世界株のインデックスファンドのどちらがいいかという話があります。国際分散投資の教科書的には世界の時価総額通りに保有する全世界株のインデックスファンドを購入するのが基本かつ王道です。しかし、NASDAQ100指数(大型ハイテク株価指数)や業種別指数、高配当株価指数などの偏りのある指数は別として、米国株全体の80%を時価総額通りに投資するS&P500指数や米国の時価総額ほぼ100%をカバーする全米株価指数に連動するインデックスファンドならば十分に分散された優秀な投資先だと思います。
十分に優秀な投資先
S&P500指数や全米株価指数に連動する低コストのインデックスファンドならば、かなり優秀な投資先だと思います。時価総額ベースでは全世界株価指数の50%以上は米国株です。株式投資をする上で中心となり、外すことは考えにくい国です。ただし、2000年代など全世界株価指数に対し、年平均リターンが大きく劣後した期間がありました。過去10年は全世界株価指数を大きく上回るリターンを出していますが、今後、リターンが他の地域よりも大きく劣る期間が再度来るかもしれません。歴史的に見ても、どの期間でも勝ち続ける国や業種はありません。とはいえ、現状は米国株を中心に投資をしていくのが現実的だと思います。
日本株50%方が偏っている
米国株100%は偏っている。日本株と日本株以外を50%ずつ持てばいいと主張されている人もいます。前段は一理ある面もありますが、後段は明らかに日本株に偏ったバランスの悪い考え方だと思います。世界の時価総額ベースで見ると、日本株の比率は数%です。50%は明らかに配分を割き過ぎで、はっきり言えば日本株への集中投資です。年金や給料を日本円でもらい、年金を日本円でもらう日本人が日本株50%で株式投資をするのは、日本円建て資産に集中することを意味します。個人的に日本株の比率は外資系企業勤務者や海外在住者だとしても20%が限度だと思います。一般の日本人ならば世界の時価総額通りの配分でよく、多くても10%以下で問題ありません。勤務先や属性によっては米国株を中心とした外国株100%でもいいと思います。筆者がなぜ日本株のインデックスファンドをほとんど触れない理由を申し上げますと、日本株は時価総額通りに投資する全世界株インデックスファンドを通じて保有すれば十分で、あえて単体で購入する必要はないと考えているからです。
本音を言えば基本は全世界株インデックスファンドですが、S&P500指数や全米株価指数に連動する米国株インデックスファンドならば甲乙つけがたいということです。さらに触れるならば米国株に50%以上割き、日本株と新興国の合計を20%以下(ただし日本株は10%以下でゼロも可)ならばおおむね問題ないと考えています。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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