2024年から５年間は年末年始の風物詩になると思うのが、交流サイト（SNS）での「NISAに年初一括満額満額投資」「今年もNISAに満額投資できました」といった書き込みです。大半の人は悪意はないと思いますし、確かにリスク許容度の範囲内であればおおむね可能な限り税制優遇枠を合理的な行為ともいえます（私ならば絶対にこんなこといちいちSNSで公表公開する気は到底起きないし、正直言うとまあダサいと思うのはさておきですが）。しかし、リスク許容度を上回っているならば本末転倒で、株価急落や暴落時にリスク資産運用を続けられなくなる原因につながりかねません。ましてやこうした少額投資非課税制度（NISA）のRTAに焦ってついていこうとする必要はまったくありません。むしろ事故につながりかねません。
置かれた環境は違う
一人一人置かれた環境は異なります。収入や所得も違えば、必要な出費も異なります。家庭環境も、リスク許容度も、これまでに積み上げた資産も、負債も異なります。そうした状況に目を向けず、NISAの投資枠を焦って早く埋めようとする必要はありません。自分のペースで、リスク許容度の範囲内で、資産配分を守って運用を続けていくことが大切です。人に左右される必要はありません。
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