上場投資信託(ETF)を除く国内公募追加型株式投資信託の8月の資金流入額推計は6,989億円となり、7カ月ぶりに前月を上回りました。個別投資信託の資金流入額トップはeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)で月間1,684億円の資金が流入しました。6カ月連続の首位です。eMAXIS Slim 米国株式(スリムS&P500)は1,134億円で3位でした。資金流入トップ10で少額投資非課税制度(NISA)つみたて投資枠対象の投資信託は3本入りました。基軸株価指数に連動する低コストインデックスファンドはこの2本だけです。1位が低コストインデックスファンドなのはいい傾向ですが、後述する問題点もあります。
毎月分配型が3本もランクイン

8月の投資信託、6989億円の資金流入 7カ月ぶりに増加 - 日本経済新聞
国内公募の追加型株式投資信託(上場投資信託=ETF=を除く)は、8月の設定額から解約・償還額を差し引いた資金流入額の推計が6989億円となり、前月の確報値(2502億円)を上回った。増加は7カ月ぶり。1月に過去最高額(2兆1257億円)を記...
詳しい記事の内容は上のリンクからご覧ください。資金流入トップ10のうち、毎月分配型投資信託が3本も入っています。うち1本はスリムS&P500をも上回って2位に入り、首位のオルカンに迫る水準にまで達しています。こうした高コスト、元本払戻金連発の最低最悪の投資信託になぜ人気が集まるのは個人的には理解に苦しむばかりです。最低限の知識があったら絶対に手を出してはいけない投資信託であるのは簡単に分かる話だと思います。事実、長期の資産形成に全く不適格としてNISAや個人型確定拠出年金(iDeCo)の投資対象からは除外されています。分配金や配当金をことさらにありがたがり、トータルリターンや負担コストが見えなくなるのは流石に考えものだと言わざるを得ません。
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