日本生命保険系や楽天グループ傘下の運用会社が欧州企業の株式に投資するインデックス型投資信託に参入したり、すでに運用を開始したりしていると2日付日経朝刊1面で報じました。記事によると、トランプ米政権の関税政策で米国株式への投資に慎重になる投資家が多く、代わりに欧州への投資機会を広げる狙いがあるとしています。米国偏重が変わる可能性があるといいます。正直言って、世界の時価総額の6割が米国を占めている現状からいえば、米国が中心である状況に当面は変わりないと思います。あと、欧州株式インデックスファンドは傍流にすぎず、本流といえるのは時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドです。
リスク資産の主軸に到底なりえず

https://www.rakuten-toushin.co.jp/fund/nav/rireurp/pdf/rireurp_P.pdf
該当記事は日経電子版でも読めます(有料会員限定記事)。はっきり言って、世界の時価総額の25%程度に過ぎない欧州株式インデックスファンドがリスク資産の主軸とは到底なりえません。新興国株式や日本株式インデックスファンド同様にあくまで脇役までの存在です。時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドが基本かつ王道です。代替候補になるのはせいぜい時価総額加重平均型の先進国株式、全米株式、S&P500インデックスファンドまでです。なお、金融庁の開示システム(EDINET)や交付目論見書によると、ニッセイアセットマネジメント(ニッセイAM)も、楽天投信投資顧問(楽天AM)の欧州株式インデックスファンドいずれも、運用管理費用(信託報酬)年0.30%前後と国内の欧州株式投資信託の中では肌感覚ですが極めて低コストの部類といえます。ただ、全世界株式や先進国株式、米国株式インデックスファンドといった主軸・主流の投資信託と比べると、傍流なだけにどうしてもコストが高くなります。両者の詳しい投資信託の内容を当ブログで取り上げる必要性を全く感じないのでこれ以上は扱いませんが、EDINETや目論見書のリンクを付します。興味のある方はそちらをご参照ください。
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