私はどのバランスファンドが一番好きで、いいかと言われれば、迷わず、楽天・インデックス・バランス・ファンドシリーズ(楽天バランス、株式重視型、均等型、債券重視型、DC年金)を挙げます。株式部分は時価総額加重平均型の全世界株式インデックスETFバンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)、債券部分はおおむね世界の市場平均通りに保有を目指すバンガード社の全世界債券インデックスファンドに投資しています。債券部分にのみ円の為替ヘッジをかけられています。債券のリターンに占める為替リスクがあまりにも大きい点を考慮すれば納得がいきます。他のバランスファンドの多くが日本株式や新興国株式、不動産投資信託(REIT)といった時価総額からみて極めて小さい資産に極端にオーバーウエートしている現状をみれば、楽天バランスシリーズの方が資産バランスがいいです。株式と債券内部のバランスがおおむね良い人気バランスファンドが一つあるにはありますが、運用コストがあまりにも高すぎます。でも、楽天バランスファンドシリーズは12日現在、純資産総額が株式重視型で496億円、DC年金で342億円とおおむね合格水準にありますが、均等型や債券重視型は繰り上げ償還を気にするレベルではないものの、100億円を切っています。楽天バランスシリーズの人気が爆発的に伸びないのは、一つの仮説としてバランスファンドの中で楽天バランスシリーズを支持したり好んだりする人たちは、「長期分散低コスト」を重視するインデックス投資原理主義者が多く、もっとコストを抑えて効率的な保有方法を採用しているからではないかと思っています。個人的に楽天バランスファンドが抱えているジレンマだと感じています。
楽天証券広告
SBI証券広告
全世界株式+個人向け国債変動10年が上位互換

個人的にはリスク資産は「長期分散低コスト」を満たす時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンド1本、無リスク資産は個人向け国債変動10年(または普通預貯金)だけでいいと思います。リスク許容度に応じて、リスク資産と無リスク資産の配分を決めて、おおむね守って運用していく、これだけです。リスク資産にしか運用コストがかからず、極めて低コストで運用できます。極めて運用コストの安い全世界株式インデックスファンドを選べば、全世界株式インデックスファンド90%、個人向け国債変動10年10%で運用した場合でも、年間の運用コストは想定で年0.05%を少し上回るぐらいです。50%、50%で運用すれば年0.03%さえも切ってきます。楽天バランスファンドの年0.16%余~年0.22%余は確かに低コストでそこまで神経質にならなくていい程度の差にではあるものの、全世界株式インデックスファンドと個人向け国債変動10年を組み合わせた時の安さにはやはり及びません。
コメント