こんにちは、国内公募追加型株式投資信託(上場投資信託<ETF>除く)の2024年の年初来資金流入額ランキングで、12月13日現在で首位に立ったのはeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)でした。2兆2,959億円の資金流入になっています。2位はeMAXIS Slim 米国株式(スリムS&P500)で、1兆8,781億円増やしています。3位以下と8,000億円以上引き離しており、両巨頭といえる存在になっています。日経電子版が報じました。
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低コストインデックス型は5本
詳しいランキング結果や記事の内容は上のリンクから該当記事をご覧ください。低コストで基軸株価指数に連動するインデックスファンドはオルカンやスリムS&P500を含め5本が入っています。6位が楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド(楽天S&P500)で3,208億円、8位がSBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBIVOO)で2,757億円、10位が楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド(らくカン)で2,304億円です。S&P500指数連動が3本、全世界株価指数のMSCI ACWI連動が2本入りました。いずれも少額投資非課税制度(NISA)のつみたて投資枠、成長投資枠双方で対象となっています。極めて低コストで十分なレベルの純資産総額を誇っています。分配金を出さずにファンド内で配当金や分配金を再投資しているため、国内配当課税を繰り延べて効率的な複利運用を実現しています。NISAやiDeCoに相性抜群で長期の資産形成に適しています。一方、長期の資産形成に全く適していないとしてNISAの投資対象から除外されている毎月分配型投資信託が2本も入っています。投資信託の分配金は純資産総額から取り崩しています。諸経費を控除した配当・利子だけが分配原資となり、キャピタルゲインや元本からの取り崩しを制度上認めていないインデックス型のETFはまだしも、非上場投資信託の分配金はいわば自分の身を削って食べているだけです。非上場投資信託の分配金は「百害あって一利なし」です。毎月分配型なんて購入時手数料が発生したり、運用管理費(信託報酬)がインデックス型の10~20倍超と高かったりします。しかも、分配金が不健全なレベルで高く、長期になるにつれ基準価額が右肩下がりになっているものも少なくありません。ランキングに入っている毎月分配型投資信託は毎月分配型の中では一応上澄みと言えます(笑)ただ、将来にわたって上澄みでいられるかどうかは分かりません。信託報酬は文句なしに高いです。
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