こんにちは、三菱UFJアセットマネジメント(三菱AM)は10日、時価総額加重平均型の米国株式インデックスファンドeMAXIS Slim 米国株式(スリムS&P500)とeMAXIS Slim 全米株式(スリム全米株式)の2本の運用管理費(信託報酬)を2025年1月25日から引き下げると正式に発表しました。日経朝刊ではスリムS&P500の信託報酬引き下げを報じていましたが、スリム全米株式もコストを安くします。発表によると、スリムS&P500は信託報酬年0.07568~0.08140%、スリム全米株式が年0.07700~0.08140%に引き下げとなります。業界最低水準のコストを将来にわたり目指し続けるとする三菱AMの本領発揮といえると思います。スリム全米株式も同時に引き下げたのも素晴らしいです。
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純資産総額に応じて何段階かに変動
発表によると、各投資信託の純資産総額に応じて信託報酬が変動する形で引き下げとなります。スリムS&P500とスリム全米株式の詳しい信託報酬変動基準は三菱AMが公表した上の【表】をご覧ください。現行の信託報酬が一番安い部分と引き下げ後の一番高い部分を比べても、年0.01%以上の引き下げとなります。確かに元々超低コストで引き下げ余地が極めて小さかった投資信託の信託報酬引き下げですので、誤差レベルの引き下げといえばその通りだと思います。しかし、三菱AMが十分に安かった投資信託の信託報酬を引き下げるのは血のにじむような努力の賜物だといえます。ファンドの継続性や薄利でも収益を確保できるかどうかを議論に議論を重ねた結果の決断です。純資産総額が国内非上場株式投資信託トップで6兆2,000億円を超える規模を誇るスリムS&P500はともかく、純資産総額150億円ちょっとで少額投資非課税制度(NISA)の下級条件である成長投資枠しか対象になっていないスリム全米株式は現状ではファンド単体で見ると収益化できているかどうかは何とも言えないです。それでも、スリムシリーズ全体では大きな純資産総額規模を誇り、収益化と両立しながら低コストを目指し続ける姿勢を強く示したといえます。拍手です。
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