こんにちは、1ドル=150円程度の円安が続いています。報道によると、日本と欧米の金利差や需給に加え、少額投資非課税制度(NISA)で米国株式をはじめとする外国株式投資信託への人気が円安圧力になっているとしています。「円安にお勧め」「円預金や円建て国債じゃ考えられない高金利」などのうたい文句で、外貨建て保険や外賀建て預金の営業が活況になっているように見受けられます。ぱっと見、低リスク高金利でいいように感じる人がいるかもしれませんが、外貨建て保険や外貨建て預金は原則として、中身は「ハイ(ミドル)リスク・ローリターン」で手数料が中抜きされたボッタクリ金融商品です。冗談抜きに「円安商法」に注意です!
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資産形成に不要
外貨建て保険や外貨建て預金は金融機関の営業担当者やファイナンシャルプランナー(FP)が営業に力を入れがちな商品と言われています。どちらも会社内部のポイントが高かったり、高い手数料を稼げたりするからです。外貨建て保険の中身は「保障内容が薄い保険と外国国債」で、実質的な手数料は数%から十数%超とされ、その辺のボッタクリ毎月分配型投資信託がまだかわいいレベルです(苦笑)。保険としても、債券としても、全く割に合いません。外貨建て預金は手数料が相当中抜きされた金利となっています。しかも、預金保険制度の対象外ですので、金融機関が破綻などした場合の保護対象にはなりません。金利水準や手数料が許容範囲で、投資者保護基金の対象になる外貨建てMMFの下位互換です。いずれも、資産形成には不要としか言いようがありません。運用は「長期、分散、低コスト」の大原則のもと、リスク許容度の範囲内で時価総額加重平均型の全世界株式インデックスファンドと個人向け国債変動10年(変動10)で運用すれば十分だと思います。預貯金は通常の円預貯金にし、保険は「確率小・被害大」に備えるのを基本に必要に応じてコストの安い掛け捨て型の保険でいいという立場です。
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