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オルカン人気

投信純資産総額2023年12月 株式投資の心構え
2023年12月末時点の投信純資産総額トップ20。低コストのインデックス型7本がランクインしている(日経電子版より引用)
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 こんにちは、上場投資信託(ETF)を除く国内公募追加型株式投資信託の2023年12月末時点の純資産総額ランキングトップ20の投資信託で、低コストインデックス型は前月に続き7本がランクインしました。トップ5にも前月に続き、少額投資非課税制度(NISA)つみたて枠対象で時価総額加重平均型のS&P500指数、全米株価指数、全世界株価指数(日本含む)のいずれかに連動する4本が入りました。1位はeMAXIS Slim 米国株式で変わらず、前月比1,209億円増の2兆9,987億円で2位以下を圧倒的に離しています。引き続き3位はeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)で前月比1,351億円増の1兆8,205億円でした。オルカンの12月の資金流入額は1,088億円と人気を集め、前月に続きeMAXIS Slim 米国株式を上回りました。日経電子版が10日報じました。なお、オルカンは11日に純資産総額2兆円を突破しています。おめでとうございます。

23年12月末の投信残高、1兆円ファンドが7本に:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB0530N0V00C24A1000000/

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トップ20に低コストインデックス型7本

投信純資産総額2023年12月
2023年12月末時点の投信純資産総額トップ20。低コストのインデックス型7本がランクインしている(日経電子版より引用)

 詳しいランキングの内容は【表】の通りです。eMAXIS Slim 米国株式、オルカン以外の他の低コストインデックスファンドはSBI・V・S&P500インデックス・ファンド(SBIVOO)が1兆2,255億円(前月比335億円増)で4位、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)が1兆2,132億円(同388億円増)で5位を守りました。野村外国株式インデックスファンド・MSCI‐KOKUSAI(野村先進国株式DC)が18位、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド(ニッセイ先進国株式)が19位に順位を下げました。eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは20位をキープしました。野村先進国株式DCは確定拠出年金(DC)限定です。DC限定投資信託では低コスト、純資産総額規模、運用期間の長さを兼ね備えており、勤務先の企業型DCで野村先進国株式DCがあれば、極めて幸運だと思います。他の6本は、NISAのつみたて枠対象投資信託です。いずれも、NISAでつみたて枠、成長投資枠ともにこれ1本で運用していいぐらいの運用の主軸になりうる超優良投資信託です。教科書通りに厳格に言えば、世界の時価総額のカバー度合い、国・通貨建て・銘柄の分散度合、低コスト、純資産総額規模を全て欠かすことなく兼ね備えているのは、オルカンです。

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ゾンビのような毎月分配型

注意

一方、純資産総額ランキングトップ20には、毎月分配型(毎月決算型)投資信託を代表とする手数料をぼったくり続けている極悪非道極まりない投資信託がゾンビのように複数残り続けています。購入するだけで1~3%程度の手数料が発生し、毎年1~2%超の信託報酬が発生し続けます。NISAつみたて枠対象の低コストインデックスファンドならば、売買手数料は無料で信託報酬は年0.1未満~年0.2%程度であるのに比べ、極めてコストが高いです。さらに、毎月分配型投資信託は複利運用の基本に真っ向から反する最低最悪な劣悪金融商品であり、投資家から手数料を巻き上げることだけを目的とした悪徳投資信託です。たとえどんな理由があろうと投資する価値は一切ありません。経費控除後の配当や利子だけでなく、分配金の原資として到底適切とは思えない値上がり益や繰越分配対象額などを平気で原資としてきます。しかも、強引に分配金を払い出すために元本から取り崩すタコ足分配が当たり前のように行われています。さらに、多くの人にとって商品の仕組みが理解しがたい金融派生商品(デリバティブ)取引を駆使したタイプが多いです。

低コスト多分配型に最大の警戒を

落とし穴

毎月分配型は新NISAの投資対象から除外されましたが、隔月分配型投資信託は残念ながら成長投資枠で投資対象になっているものもあります。隔月分配型や年4回も極悪金融商品に何ら変わりません。しかも、低コストで「NISAのサテライト投資に」をうたうものさえも出てきて、あろうことか一定の人気を集めています。退職後、老後、シニア層にはニーズがある」なんていううたい文句は、売り手側が猿知恵を働かせて思いついた屁理屈に過ぎません。

NISA枠を自ら放棄する謎(笑)

気をつけて

なお、いずれブログで取り上げるのを検討していますが、NISAを巡り「老後はつみたて枠の資産を売却し、成長投資枠や課税口座に振り替え高配当株式やETFに投資し自分年金づくり」をうたう某金融・節約系インフルエンサーの書籍などでの主張は正直意味が分かりません。わざわざNISAで非課税運用可能額を自分から狭める点だけを取っても、合理性のかけらも感じません。成長投資枠だけに投資する場合生涯投資上限額は1,200万円と通常の生涯投資上限額1,800万円(全額つみたて枠だけで埋めてもOK)に比べて3分の1も枠が減ります。某インフルエンサーが主張の根拠としている内容も矛盾と強引なこじつけ、屁理屈だらけで、運用面を見ても不効率かつ再現性に極めて欠いています。つみたて枠も成長投資枠も「長期・分散・低コスト」を満たす全世界株式などのインデックスファンドに投資をする基本かつ王道の手法に比べ、無駄としか思えない手間と労力がかかり、向く人は極めて限られると感じてなりません。老後だろうと資産形成期だろうと、全く向かない不可解な投資手法です。

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