こんにちは、楽天投信投資顧問(楽天AM)は27日、「楽天版オルカン」といえる楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(らくカン)の運用を開始します。楽天AMが6日、発表しました。同日に運用を開始する楽天・S&P500インデックス・ファンドとともに、業界最低水準の運用管理費(信託報酬)を目指し続けます。らくカンの信託報酬は年0.05775%で、eMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)などと並び国内株式投資信託で最安水準のコストです。新少額投資非課税制度(新NISA)のつみたて枠の投資対象になるとは思いますが、楽天証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)運用商品に採用されるか注目です。ちなみに、既存の低コストインデックスファンドから慌てて乗り換える必要は全くありません。らくカンの運用状況や指数との乖離(かいり)率、純資産総額の伸び、実質コストを確認してからでも全然遅くないと思います。
https://www.rakuten-toushin.co.jp/news/pdf/20231006.pdf
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楽天証券iDeCoで投資対象になるか!?
楽天AMの発表によると、らくカンは時価総額加重平均型の全世界株価指数MSCI ACWIに連動を目指します。株価指数との連動性を維持するために上場投資信託(ETF)や株価指数先物への投資をする場合はあるとしていますが、基本的にはオルカンと同様に現物株式での運用とみられます。信託期間は無期限で、為替ヘッジはありません。恐らくは分配金を出さずに配当金や分配金をファンド内で再投資し、国内配当課税を繰り延べる形で効率的な複利運用をします。購入時手数料や信託財産留保額はなく、信託報酬は年0.05775%です。楽天証券で販売予定です。新NISAの成長投資枠はもちろん、つみたて枠対象の株価指数に連動しているためつみたて枠にも採用されると思います。もちろん、現行のつみたてNISA対象銘柄にもなるでしょう。何よりも、楽天証券iDeCoの運用商品に採用されるかを注視したいです。楽天証券iDeCoの提示運用商品数は現在32本で、上限の35本までは少し空きがあります。らくカンをぜひ、楽天証券iDeCoのラインナップに加えてほしと思います。そうすれば、楽天証券iDeCoでも競合他社と同水準の低コスト全世界株式インデックスファンドに投資が可能になり、らくカンの純資産総額の伸びにもつながると思います。なお、既存の楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天全世界株式)や楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)の信託報酬を下げて既に投資をしている投資家を大切にしてほしいとは思いますが、業界最低水準の信託報酬を目指し続ける低コストインデックスファンドを出した姿勢は大いに買いたいと思います。
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