こんにちは、東証株価指数(TOPIX)や日経平均はバブル後最高値を連日更新しています。報道によると、証券口座開設の問い合わせや申し込みが増えているそうです。株式投資で大切なことは、自分のリスク耐性にあったリスク資産(株式)と無リスク・低リスク資産(債券)の配分を決めて可能な限り早く投資をし、株価が上昇し続けようと下落に見舞われようと保有し続けたり、毎月積み立て(一括)投資をしたりすることです。言い換えれば最悪直近高値から半値以下になる暴落の可能性を受け入れ、投資を続けることです。なお、投資対象の一例を挙げれば、リスク資産は時価総額加重平均型の低コスト全世界株インデックスファンド、無リスク・低リスク資産は個人向け国債変動10年(変動10)です。
わずか0.1%未満の期間を逃すだけで…
なぜ、半値以下になる暴落の可能性を受け入れてまで、株式などに投資を続けるかと言えば、長期的なリターンは信じられないぐらいほんのわずかな期間を逃すだけで大幅に削られてしまう可能性が極めて高いからです。事実、統計データではそう出ています。米国公認証券アナリスト協会長やハーバードビジネススクールで上級投資理論を教授していたチャールズ・エリス氏の最新版「敗者のゲーム」(原著第8版)によると、1980年から2016年までの36年間で株価上昇ベスト10日(期間全体の0.1%未満)を逃すだけで、年平均リターンは11.4%から9.2%に低下しています。ベスト30日を逃せば、年平均リターン6.4%と4割以上も低下してしまいます。36年間のうち、たった30日取りこぼすだけでです。そして、株価上昇ベスト日のほとんどは株価暴落直後の反発時期でした。たとえ、運が良く暴落前に売却できたとしても、底を当てて投資できるかどうかは分かりません。プロで優秀なアナリストや経済学者、経済評論家、経済記者でもタイミングを読むのは極めて困難です。確かにプロアマ問わず誰かは多分当たりますが、同じ人がずっと当たり続けることはありません。多くの人は基本できないと思った方がいいと思います。上昇に浮かれず、暴落を嘆かず、リスク耐性に応じ、資産配分を守った上で株式市場に居続けることが大切です。
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