こんにちは、米銀2行破綻とクレディ・スイスの経営問題再燃に関し、経済評論家の山崎元氏が「シリコンバレー銀行、クレディスイスは何が問題だったのか?」という特別レポートを楽天証券コラムサイト「トウシル」で公開しています。各行の問題の状況と山崎氏の見解が記された上で、多くの投資家にとって「注視すれども、行動せず」「売りも、買いも、しない」といった態度が最適解になる公算が大きいように思うとしています。「元々の状態が自分にとって最適なリスクていくの状態なら、イベントがあっても何もしないのが正解という場合が資産運用ではほとんどである」と記しています。筆者も全くもって同意です。
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適切なリスクで長期投資
山崎氏は特別レポートで(1)シリコンバレー銀行(SVB)は何がまずかったのか?(2)クレディスイス(CS)の経営は何が問題だったのか?(3)リーマンショックと今回はちがうと考えていいのか?(4)SVB、CSと日本の金融機関に似た点はあるか? 銀行経営で何が問題なのか?(5)投資家は市場への影響をどう考えたらいいのか?-の問いに答える形で、自身の見解を述べています。詳しくはリンクから特別レポートをご覧ください。かいつまんで紹介すると、SVB、CS(引用者注:シグネクチャー銀行も)の問題は他行に波及の可能性が全くないとは言いませんが、いずれも経営的に固有の要因を抱える特殊な事例で、リーマン・ショック時のように大手金融機関の連鎖的な破綻の可能性が目前に迫っているような状況とは大きく異なるように思うと述べています。ただ、日本にもSVBと似たような構造を持つ地銀が複数あると思い浮かぶとも付記しています。なお、SVBの問題が発生した時に山崎氏は「投資のチャンスを提供する可能性があるかも」とも思ったそうです。それでも、結局現実的なのは様々な材料は現在の株価に相当程度反映されているのだと理解しながら、自分にとって適当なリスクを維持し続ける「バイ・アンド・ホールドの長期投資」である場合がほとんどであろうと強調しています。
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