こんにちは、三菱UFJ国際投信(三菱AM)は12日、米国高配当株価指数に連動する「eMAXIS S&P500クオリティ高配当インデックス」(eMAXIS米国高配当株)の運用を始めました。S&P500指数のうち一定の条件を満たした高配当株に均等投資をする株価指数「S&P500クオリティ高配当指数(配当込み、円ベース)」に連動します。人によっては好みに刺さるかもしれません。
収益の質や財務健全性、配当利回りから選定
S&P500クオリティ高配当指数は収益の創出、収益の質、財務の健全性を組み合わせて判定したクオリティスコアと配当利回りを基準にS&P500指数銘柄からそれぞれ上位200位以内を選定し、原則として双方で200位以内に入った銘柄に均等投資します。90弱の銘柄に均等投資しており、組み入れ上位業種は金融25.73%、資本財13.38%、生活必需品13.08%となっています。米国上場投資信託(ETF)にはグローバルX高配当・優良・米国株ETF(QDIV)があります。eMAXIS米国高配当株は売買手数料無料で、信託財産留保額はかかりません。信託報酬は年0.33%とQDIVの年0.20%よりやや高い水準です。eMAXISシリーズですので恐らく分配金は出さずに配当金をファンド内で再投資し効率的な配当再投資による複利運用を可能にするとみられます。積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象指定インデックス型投資信託にはならないと思います。
Tracers S&P500配当貴族などより高い
残念ながら国内投資信託の米国高配当株や配当貴族投信には、eMAXIS米国高配当株より信託報酬が安い商品が出てきています。2022年10月末に誕生した米国のS&P500配当貴族指数に連動する低コスト投資信託「Tracers S&P500配当貴族インデックス」は信託報酬が年0.1155%と最安値の主要株価指数連動インデックス型投資信託並に安いです。他にも、楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(楽天VYM)、SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(SBIVYM)があり、eMAXIS米国高配当株よりも優に信託報酬が安いです。
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