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低コスト米国配当貴族投信誕生

Tracers S&P500配当貴族インデックス表紙 株式投資の心構え
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 こんにちは、米国のS&P500配当貴族指数に連動する低コスト投資信託「Tracers S&P500配当貴族インデックス」が28日、誕生しました。S&P500配当貴族指数はS&P500指数構成銘柄のうち①25年以上連続増配②時価総額30億ドル以上③流動性が高いーを満たした銘柄で構成されています。2022年7月現在で64銘柄が対象となっています。維持管理費(信託報酬)が年0.1155%で、従来からあるS&P500配当貴族指数連動投資信託の信託報酬の相場年0.55%に比べて極めて低いです。それどころか、スマートベータ指数連動系の投資信託全体でも最安値水準で、低コストインデックス型投資信託と比較しても遜色ないレベルです。低コストかつ、なかなか面白い投資信託ですので注目していきたいと思います。

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25年以上連続増配

Tracers S&P500配当貴族インデックス概要
Tracers S&P500配当貴族インデックス仕組み
Tracers S&P500配当貴族インデックスコスト
Tracers S&P500配当貴族インデックス説明

 25年以上増配している銘柄を配当貴族と呼びます。S&P500配当貴族指数は時価総額加重平均型ではなく、64銘柄を均等になるように保有しています。構成銘柄のうち有名どころを挙げると、コカ・コーラやP&G、ジョンソン・エンド・ジョンソン、エクソンモービルなどです。ちなみに、コカ・コーラやP&G、ジョンソン・エンド・ジョンソンは連続増配50年以上の配当王です。業種別構成比率は生活必需品、ヘルスケアなどの不景気や株価下落局面に強いとされる業種がS&P500指数やNASDAQ100指数に比べ高いです。1999年以降では、S&P500指数よりも大きく成績がいいです。ただし、判定期間によって結果は変わってくると思われますので、他の期間やさらに長期間を見たいと思います。いずれにせよ、切り取った期間によって結果は大きく異なるのが当たり前ですので、過去のリターンを過信するのは禁物です。Tracers S&P500配当貴族インデックスは売買手数料無料で、信託財産留保額はかかりません。信託報酬は年0.1155%です。分配金を出さずに配当金をファンド内で再投資するとみられます。ファンド内で再投資せずに分配金を払い出す非上場投資信託は、その点だけでも投資する価値はほぼゼロになると言っても過言ではありません。非上場投資信託の分配金払い出しは一切のメリットがありません。楽天証券、SBI証券、マネックス証券で購入できます。

楽天証券は低コストインデックス型投資信託を多数揃えています。初心者にも見やすい画面配置です。Tracers S&P500配当貴族インデックスも扱いがあります。

 

SBI証券はSBI・VシリーズなどSBI証券限定の低コスト投資信託が購入できます。Tracers S&P500配当貴族インデックスも購入できます。

 

スマートベータ投信では群を抜く

Tracers S&P500配当貴族インデックス表紙

 Tracers S&P500配当貴族インデックスは連動する指数やコスト面を考えれば、国内のスマートベータ投資信託の中では群を抜いていると思います。米国の経済博士ジェレミー・シーゲル博士あたりが凄く好みそうな投資信託です(笑)低コストのスマートベータ投信は米国高配当株価指数に連動する楽天・米国高配当株式インデックス・ファンド(楽天VYM)、SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(SBIVYM)がありますが、この2本よりも信託報酬が安いです。しかも、個人的に高配当株よりも、配当貴族の方が好みです。ただ、楽天VYM、SBIVYMが連動する米国高配当株価指数は時価総額加重平均型なのに対し、S&P500配当貴族指数は均等に投資する方式です。時価総額加重平均型ならばなお良かったかなという感想です。従来の高コストのS&P500配当貴族指数連動投資信託に投資している人にとっては乗り換える価値は十分にあるとみられます。その場合も、純資産総額の規模や安定した資金流入、指数に連動した運用をしているかどうか確認は必須です。なお、スマートベータ投資信託なので、積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)対象のインデックス型投資信託には該当しません。さらに、つみたてNISA対象で時価総額加重平均型かつ低コストの全世界株インデックス型投資信託に投資をするのが株式投資の基本かつ王道であると申し添えます。

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