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過度な配当信仰に注意!

株式投資の心構え
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 こんにちは、ファンド内で分配金が再投資されるインデックス型投資信託では、後の取り崩し期に資産減少を惜しんで売却できなくなる。だから定期的に分配金を得られる上場投資信託(ETF)がいいと主張している人がいます。さらに、定期的に配当金という「金の卵」を得られる高配当株投資こそが最高とさえ言っている人もいます。どちらも分配金や配当金収入(インカムゲイン)をに評価し過ぎているように感じてなりません。インカムゲインを重視するのは自由で否定するつもりはありませんが、いかなる場合でもインカムゲインと値上がり益(キャピタルゲイン)を合わせて評価するのが投資の基本であり、大原則です。

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分配金や配当金を得た分だけ下がる

 分配金や配当金は何もないところから得られるわけではありません。投資信託の分配金の場合、運用会社が預かり資産を取り崩して分配金として出します。だから、分配金を出したら出した分だけ投資信託の基準価額が下がります。毎月分配型投資信託なんて多くが平気で元本まで取り崩すため、大きく基準価額が下がります。ちなみに、ETFは非上場投資信託とは異なり、配当や利子収入から諸経費を差し引いた分だけが分配金となり、値上がり益などを分配金に組み入れることは制度上できません。非上場投資信託よりは健全な形の分配金ですが、それでも分配額分の取引値が下がります。個別株は企業の利益剰余金の一部を配当金として出し、配当額分の株価が下落します。

低コストETFはいい投資先…

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 毎月分配型投資信託にせよ、投資信託にせよ、ETFにせよ、個別株にせよ、分配金や配当金の健全度の違いはありますが払い出された分だけ基準価額や取引値、株価が下がる点には何ら変わりません。非上場投資信託の分配金はメリットがゼロで、特に毎月分配型投資信託は論外です。個別株は配当金を出すか、自社株買いをするか、事業に再投資するかのどれがいいかは一概には言えないのでこの場では論じません。ETFは主要株価指数に連動するインデックス型の多くが低コストで、諸経費を差し引いた配当や利子収入だけを分配金原資としているため分配金も健全です。分配金をファンド内で再投資している低コストインデックス型投資信託とともに、有力な投資先だと思います。筆者も全世界株や米国株の低コストインデックス型投資信託とともに、低コストETFも保有しています。

人生でお金が必要な時こそ「最高の売り時」

 ただし、定期的に分配金を得られる点をETFがインデックス型投資信託に勝る点だと考えるのは、「過度な配当信仰」によるものだと言わざるを得ません。資産形成は分配金や配当金を再投資する方が複利運用となり、分配金や配当金を得ているよりもより大きく資産を増大できる可能性が高まります。そして長期になればなるほど、差は広がる一方です。「ファンド内で分配金が再投資されるインデックス型投資信託では、後の取り崩し期に資産減少を惜しんで売却できなくなる」という主張については、「人生に必要な時に売るためにインデックス投資をしている」という大原則を忘れている結果だと思います。資産形成を競う競争をしているわけではありません。人生でお金が必要になった時こそが、インデックス型投資信託やETFの最高の売り時です。売り時に相場環境は一切関係ありません。このブログに来ていただき、最後まで読んでいただき、ありがとうございます。筆者は近く最高の売り時が来るので、躊躇なく売却します。

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