こんにちは、でんです。社会人生活が始まり緊張の連続だと思います。今回は上場企業に入社した方を想定した記事ですが、リスク分散の基本的な考え方につながる話ですのでぜひ読んでほしいです。上場企業に入社すると従業員持株会に加入して勤務先の株の購入を勧められると思います。半強制的かもしれません。しかし、勤務先の株式を保有するのはリスク分散の観点から絶対に避けた方が賢明です。
危険な集中投資に
従業員持株会への加入、勤務先の株式の購入はリスク分散の観点から危険な集中投資になりかねません。給与の面でも、金融資産の面でも勤務先に重く依存する形になってしまいます。仮に勤務先がトヨタやソニー、アップル、コカ・コーラのような世界的な大企業だとしてもです。こうした世界的優良大企業でも業績が傾むく可能性はゼロではありません。他の上場企業ならばなおさらです。仮に業績が悪化すれば給与減少と株価下落、配当金減少のトリプルパンチを食らいかねません。さらに業績が深刻化して上場廃止になれば、持株会で購入していた勤務先の株式はほとんど無価値になってしまいます。そんな中、転職活動をしなければならないのは相当苦しくなると想像に難くありません。従業員持株会に入らない、勤務先の株式には投資しないことを徹底するのが望ましいです。どうしても持株会加入が断れない空気ならば最小限の金額に留め、継続した積み立ては絶対にしないようにしましょう。そもそも、持株会に加入して勤務先の株を買うのも、入らないのも自由だと思います。持株会に入らない従業員に「愛社精神が足りない」と圧力をかけて加入を強要するのは時代錯誤も甚だしい考え方です。確かに経営陣は自社の業績に責任を持っていると株主に示すために自社株を保有すべきだと思います。筆者も自社株を持たない社長の会社に投資をする気は全く起きません。しかし、従業員は労働者で経営陣ではありません。自社株保有を通じた形での株主に責任を示す必要はなく、従業員の自由だと思います。
日本株に消極的な理由につながる
勤務先の株を買わない方がいいという話は、筆者が日本株に消極的な理由にも共通しています。筆者は多くの国内在住の日本人同様に給料を日本円でもらい、年金を日本円で得ます。筆者の勤務先は取引先が100%国内で、しかも公的機関の割合が高いです。加えて円高に比較的強い一方で円安に苦しみがちな業種です。だから、せめてリスク資産の株式は、ほとんど外国株式にして問題ないと考えています。ちなみに、他の理由もあります。日銀による日本株の上場投資信託(ETF)買い入れがいつまで続くか分からないと思っているからです。日本株はeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)のような時価総額加重平均型の全世界株価指数に連動するインデックスファンドを通じて保有すれば十分すぎると思っています。このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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