こんにちは、でんです。日本のインデックス投資のパイオニアで著名投信ブロガーの水瀬ケンイチ氏から自身の新書「マンガお金は寝かせて増やしなさい」をご恵贈いただきました。投信ブログを開設して1年余りの若輩者に雲の上の大先輩からこんな良書をいただき、ただただ恐縮です。早速届いた本を読ませていただきました。インデックス投資の基本や10年以上の長期間投資を続ける効果、暴落時の心構えなどが詳しく、かつ分かりやすく書かれています。原書版も初学者に読みやすい構成でしたが、漫画版になり一層理解しやすくなった印象です。インデックス投資の初めの一冊に適切だと思います。
水瀬氏の経験が詰まっている
マンガお金は寝かせて増やしなさいは、投資信託の仕組み、インデックス投資の優位性、貯蓄と生活防衛資金の指針、リスク許容度、資産配分といったインデックス投資をしていく上での基本的な考え方がマンガと水瀬氏のスッキリした文章で示されています。新たに個人型確定拠出年金(iDeCo)、積み立て型少額投資非課税制度(つみたてNISA)、一般NISAの活用法も紹介されています。暴落した時のインデックス投資を続けるこつや考え方も水瀬氏の経験を基に、いくつか示されています。株式投資の古典的名著の言葉から勇気をもらうといった考え方は私も実践しています。
「マンガお金は寝かせて増やしなさい」書籍版
古典的名著のエッセンスが詰まっている
マンガお金は寝かせて増やしなさいは原書版同様、米国のインデックス投資の名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)、「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス著)、「インデックス投資は勝者のゲーム」(ジョン・C・ボーグル著)で記されている理論や名言が記されています。これら米国の名著は何度も読み返したい本で、暴落時にこそ力になります。私も日頃から手元に置いている本です。しかし、投資初心者や日頃本を読んでいない人にとっては、米国の名著は読み切るのが苦しいかもしれません。特に「ウォール街のランダム・ウォーカー」は難易度が高いです。私も初めて読んだ時は正直何書いているか分からなかった部分が結構ありました。 マンガお金は寝かせて増やしなさいは、これら米国の名著のエッセンスが詰まっています。しかも、将来これら米国の名著に挑戦する際の導入本としても最適です。事実、私も水瀬氏の原書版を頼りに「ウォール街のランダム・ウォーカー」を読み切ることができました。
「マンガお金は寝かせて増やしなさい」電子書籍(kindle)版
インデックス投資で「億り人」
マンガお金は寝かせて増やしなさいの中で水瀬氏の20年間のインデックス投資実践記が記されています。サブプライムショックやリーマン・ショック、新型コロナショックなどで一時的に大きく下落しながらも長期的には資産は順調に成長し、インデックス投資で資産1億円を突破されたそうです。ユーチューブや事業が大ヒットしたわけでも、投機的取引で莫大な利益を得たわけでもありません。20年間インデックス投資にこつこつ回し続けての結果です。この話は書籍発売してしばらくたつまで当ブログでは具体的に書かないつもりでしたが、水瀬氏が自身のツイッターで公開したため記しました。水瀬氏の日頃の入金力を高める努力と、暴落でも売却せずに買い持ちを続けた賜物だと思います。一つの節目の達成に対し、心より祝意を表します。インデックス投資を長期間続ければ資産が増える可能性が高いことが実証されたと言えます。自身の書籍で投資実践記と資産額を公開した水瀬氏の厚意に感謝します。
このブログに来ていただき、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
コメント